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冗談は顔だけのつもりだ

そうさ100%現実

【テレビ】テレビを武器に、彼らは何と戦ったのか。『FNS27時間テレビ』

 始めに言っておくと、私は去年の5人旅出身超ド新規SMAPオタクである。

 『HERO』を見て検察官に憧れ、本気で法学部へ進もうと思ったらなぜか服飾系の道に進んでしまったり、『僕の生きる道』を見て毎週泣いて目を腫らしながらも『僕と彼女と彼女の生きる道』で美山加恋の可愛さに悶絶したり、そんな過去もあった。

 しかし、ジャニーズにハマったら最後という持論を展開していた私は、決してそれ以上足を踏み入れなかった。ジャニーズにハマらなくても彼氏は出来なかったというのに、これだから喪女の考えることは意味がわからない。大丈夫全然泣いてない。

 

 まわりの友人には散々話したことだが、なぜ今SMAPにハマったかというと、彼らの音楽がとんでもなく好みド直球だったのだ。

 5人旅出身の超ド新規SMAPオタクは私の他にもたくさん生まれたということは想像に容易い。そりゃあそうだ。5人のおじさんたち(しかも顔が整っている)がテーマパークで少年のようにはしゃぎ、寝食を共にし、自分たちの曲を歌い盛り上がり、そして涙腺の緩いリーダーが長年連れ添ってきたメンバーの前で涙を流してしまう展開だったのだ。そんなの誰だって好きになるに決まってる。

 そんなアイドルらしからぬ一面が見え隠れする映像の合間に、新曲である『Battery』をスタジオで披露したのだが、私はこの一曲で雷に打たれたような衝撃を受けた。まあ好みド直球の音楽だったのだ。ダフトパンクCapsuleなんかを聴いていた電子音や重低音重視な音楽が大好きな私にとって、Batteryはとてもじゃないが聴き流すことは出来なかった。

 今まで抱いていたSMAPの音楽のイメージといえば、メッセージ性の強い歌詞をミディアムテンポまたはバラードで歌うか、スポーツ系のタイアップ曲になるかというくらいしかなかった。が、Batteryはメッセージ性どころか最初から最後まで英語の歌詞だしUSJのジェットコースターで流れているし、とにかく「こんなSMAP、はじめて……(悦)」という状態だったのだ。

 5人旅出身ド新規オタクの中でも、ちょっと特殊なハマり方をしたのがはじまりであった。

 

 それから1年ちょっと経ち、先日のFNS27時間テレビは楽しみ10%不安90%で見た。結果、笑いあり興奮あり涙ありの充実した27時間であった。本当だったら各コーナーごとにネチネチと感想を書きたいところだが、絶対に途中で飽きるのでやめておく。でも、ちょっとだけ、27時間通して考えたことを書きとめておくことにする。

 

 今回の27時間のテーマは「武器はテレビ。」であった。生粋のテレビっ子としては、正直なところテレビ離れというものを全くと言っていいほど感じない。だが、現場の方々は確実に感じているのだろう。テレビの力を信じたい。そんな思いが伝わってくるテーマである。

 武器はテレビ。ではSMAPは、テレビを武器にして一体何と戦ったのだろうか。

 私の答えはこうだ。今までテレビが創り上げてきた『国民的アイドルグループSMAP』という存在と戦っていたのではないだろうか。27時間ずっと。

 

 オープニングから、今までタブーとされてきたことをバンバンぶっこんできた。森くん脱退の話、視聴率、事件のこと、解散の話。他のどこでも語ることのなかった話を、生放送でやってしまったのだ。最初からここまでやれば、もう彼らに怖いものなどない。一般視聴者からはなんだか盛り下がるオープニングだとか言われていたが、逆にここまでやってしまった方が後が楽でいいと私は思った。

 それからずっと、5人は戦った。

 対決に負け芸人軍団に土下座をし、グループの解散をテーマにドラマをやり、時事問題を語りマスコミ関係者に正面から質問を投げかけられ、AV女優に囲まれたり深夜の街でナンパをしたり、後輩グループと女性対応力を競い、公開入浴シーンがあったり、ほとんど司会経験のないメンバーに長時間の進行を任せ、酔っ払いおじさんに絡まれ、テレビ局的にあまり触れられたくないであろう『いいとも!』のことを赤裸々に話し、最年少と言っても37歳のいい大人が女装をし、全員が着ぐるみを着た状態で苦しい顔を隠さず、伝えられていた進行と違うことに腹を立てる姿が放送され、国民的アニメになり、疲労困憊の状態でもアイドルを全うし、そして最後に、今までメディアがぼやかし続けてきた元メンバーの存在を堂々と見せつけた。

 テレビが創り上げてきたSMAP、いや、テレビが創りたかったSMAPと本当の彼らは、少しばかり違いがあったのだ。その違いをあえて見せつけ、本来の姿にできるだけ近い自分たちを映像にして残す。これが彼らの戦い方だったのだ。

 

 27時間を終えた次の日、ジャニーズのファンクラブ申し込みができる、通称ファミクラの窓口に長々と列ができていたという噂を聞いた。しかも、そのほとんどがSMAPのファンクラブへの入会を希望する新規会員だったというから驚いた。とんでもなくサラッとコンサートツアーの告知をしたということも入会の後押しになったのだとは思うが、これはSMAPがテレビに勝利したことを示す紛れもない証拠である。テレビを武器にファンを味方につけた。RPGみたいな話である。

 まったく、まだファンを増やす気なのかSMAP。まだチケットの倍率を上げるつもりなのかSMAP。なんて貪欲なおじさん集団なんだSMAP

 

 

 最後に、キングオブ細かすぎるんだけど見落としているともったいないからもし見落としてたらもう一度録画を再生して見てほしい中居正広ナンバーワンを発表しますと、スマップBUSAIKU!?で中居さんの番が回ってきてヤンヤヤンヤやってる最中に、きたみつが「中居さんの職業はなんですか!?」みたいな感じで聞いたときに「SMAP」って答えた中居正広です。