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【アイドル】『Otherside/愛が止まるまでは』ざっくりレビューと中居正広は歌が下手なのか問題

SMAP55枚目のシングル『Otherside/愛が止まるまでは』発売~~~!!!!!

 あれ、もう次56(ゴロー)枚じゃんね!? どうするんだろう!?

 

『Otherside』を聴いたときの最初の感想は、「なんてご陽気な楽曲だ……」でしたね。まさか「フウウ!!!」とか「イエア!!!」とか「ポオオ!!!」みたいなパーリーピーポー全開で来るとは思わないじゃん。歌詞はなんだかルー大柴だし? こみ上げるクレイジー? 溺れる者はストローをもつかむ? でもね、ワタクシこの世で一番「Ah!」を色っぽく言う中年男性は岡村靖幸だと思ってたんだけど、今回は木村拓哉負けてねーなって! 思ったよ! だはは!!!

 はい、53枚目のシングル『Top Of The World』に続き、作曲はMIYAVIさんなわけですけど、これまた難しいリズムでおじさんたちを弄びやがって! というかんじ。4分の7拍子の次は2拍3連の乱用。個人的には2拍3連というリズム好きなんですけど、これ合わせるという作業が難しいんだよねえ……それをシレっとユニゾンパートで入れてくる鬼畜の所業。最高かよ。そしてやりこなすSMAPおじさんたち。すごすぎ。

SMAP×SMAP』『ミュージックステーション』ですでに披露されているアザサ。私が特に燃え上がったのは(というかSMAPファンの過半数が胸を熱くするところだと思うんだけど)、木村さんから始まる「Hey Just stay Don't go away!」の連続技の部分なんだけど、ここのなにがいいかって、木村が歌い続けて中居が踊り続けるっていう構成だとワタクシは思うんですね。絶対に手を抜かず声を張り上げメンバーを引っ張る孤高の木村と、リズムが体にしみ込んで踊らずにはいられない躍動の中居。素晴らしい2TOPの姿を見たと思ったね。ここ良すぎて、何度聴いても中居さんが加わる最後の「Hey!」で鳥肌たつ。木村→草彅→稲垣→香取→中居の順に加わっていくんだけど、このじわじわ盛り上がっていく感じ、早くライブで見たいすぎる。5人集まって中央でサムズアップで起き上がったあとに、特効がドカーン! ってなるとこ想像できすぎるし。興奮して血管切れるんじゃないだろうかこれ。血圧下げてこう。無理か。

 

 両A面の反対側『愛が止まるまでは』。あの名曲『好きよ』を手掛けてくだすった、ゲスの極み乙女。川谷絵音さんの作詞作曲。えのん。すごいお名前じゃ。

 いいですね、「好きよ」のあとに「I love you」とは、ストレートに次ぐストレート。おじさんたちにはシンプルな愛の歌が似合うもんね。(そろそろ純粋なSMAPファンの人に怒られそう)

 あいとまの最高なところは、歌振りが完璧なところだと思ってんだけど、「自分のために生きて 結果誰かのためになった それだけのことなんだ 悪くはないだろう」を中居正広に歌わせ、「余分な言葉ばっか みんな多すぎるよな」を木村拓哉に問いかけさせ、「I love you I love you  言葉で気取って」を今のSMAPに歌わせるこのセンスと勇気ね。これはSMAPのことが好きな人にしかできないな、とワタクシは思うんですわ。つーか、「言葉で気取って」って、もう最高にときめくフレーズなんだけど。言葉で気取って。う~ん、すごいいい言葉。良すぎて血管がムズムズしてくる~。

 歌詞だけじゃなく、バンドとメロディーも最高におしゃれなんだよなあ。ジャジーなピアノと軽快なドラムス。特にピアノは前回川谷さんが作曲した『アマノジャク』でもバンドの中心になってたわけだけど、あいとまではさらにおしゃれで大人になったなあという印象。ぜひまた“ピアノとSMAP”という組み合わせで楽曲提供していただきたいですなあ。

 あと、あいとまはMVが秀逸。見てから聴くとだいぶ印象が変わるくらい、MVが楽曲をしっかり引っ張ってる。赤と黒の世界の中を5人が走る走る。こんなに躍動感あふれる曲だったのか、とその時に気がつくんだよね。「I love you」っていうシンプルな言葉の中に込められた熱量みたいなものを感じる。あの、Mステのマイクスタンド芸も、すごかったっすね。

 

 そして最後は『Breaking Dawn』ですけど、通常版を買うと聴けるこの曲。やっぱり、アザサ・あいとまに比べるとなんとなく地味でちょっと古めかしいかんじなんだよな~、嫌いじゃないけども! すごい、これ聴いたとき「A.B.C-Zの曲みたいだ」って思ったんだけど。だはは。

 さてここで『中居正広は歌が下手なのか』問題についてなんだけど、私の答えは前からずっと『No』でして。それは単純に担当だから贔屓目で見てるってのもあるんだけど(あるのかよ、ってな)。あ、でも勘違いしちゃならんのは、昔だったら迷うことなく「ド下手くそでした」って言う。でも今は「下手なふりをしてます」って答える。CD音源なんてどうにでもいじれるので、もちろん声の加工はされた状態で出荷されてるんだとは思ってますけども、合唱育ちのワタクシは、歌の上手い下手は音程とかリズム感とか声質とか以上に「子音を大事にしているか」っていうところが結構でかいポイントだと思ってまして。そして、この子音については、歌手本人の意識の問題で、機械による修正も難しい部分なのではと推測しているわけです。

「色をなくsす kコバルトのs空を見て」

「時計のh針を s先にs進めてみたら」

zずっとほら h冷えた手を握ったら (温もりが) 脈打tつ鼓動がk聞こえたよ」

 上記は『Breaking Dawn』での中居さんのソロの部分なんだけど、特に赤字で書いた子音をちゃんと意識して協調してるのがわかると思うんですけどね~どうだろう。合唱育ちはこういうところにグッときちゃうんだな。歌詞をちゃんと伝えようとしているなこの人は、と思うので。こういう言葉にまつわることは司会業がでちゃうのかな~とぼんやり。とにかく、子音まで気にして歌っている人のことを、どうしても「下手」とは思えないのでした。まあ、基本中の基本だといわれちゃあそれまでなんだけど。

 

 

  それにしても、ビ〇ターさんはいつまであの紙パッケージ続ける気なんだ……?