冗談は顔だけのつもりだ

そうさ100%現実

【ひとりごと】女性アイドルが辞めない可能性、男性アイドルが辞める可能性

 いまさらかよ、っていう話していいかね。田口くん辞めちゃうね。びっくりしたね。

 わが軍(エービーシーズィー)の塚田遼一くんが裏番組に出てたもんで、録画もしてなきゃリアルタイムで見たわけでもないんだけど、あとから友人にその場面見せてもらったわ。同時に地獄を見たわ。

 田口くんが辞めることについて、私がなにか言えるようなことはないけれど、しかしあのタイミングでこの発表がされることが、誰にとってよい方法であったのかが、いまいちよくわからないままだ。

 

 私が女の子のアイドルにハマってる話は前回しましたけど、そのBiSHについて調べていたとき、ある個人ブログを読んでたんですわ。で、そこにどうしても気になる言葉が書いてあって。まあ要するに、「女の子アイドルはいつかいなくなる。だからこそ、今この瞬間が尊い!」みたいなニュアンスのことだったのさ。もうちょっといい感じに書いてあったのに、私なんかに要約されたもんだからこんなことになっちゃって、すみませんね。

 書いた方は男性みたいなんだけど、私この意見にはどうやっても賛同できないんですわ。彼女たちの進退はファンが決めるの? いつか辞めてしまうって思って応援してるの? アイドルを卒業することが、彼女たちの付加価値になってしまっているの?

 いやいやなんて身勝手な発想だろうか。そして、こういう発想は、なぜか女性アイドルに対してだけ向けられてしまうように思う。男性アイドルに対しても「いつか辞めるからこのときが尊い」って思ってたら、田口くんが辞めても、ジャニオタがこんなに大騒ぎすることはないはず。覚悟してなかったから、彼が辞めてしまうなんて考えもしなかったから、ここまで騒ぎが大きくなる。

「いつまでもこの人を追いかけていける」ってことに幸せを感じるんだよね多分、ジャニオタは。私もそうだし。彼らがファンを置いて突然姿を消すなんてことを、今の一度も考えたことなんてない。「いつか辞める」が女性アイドルゆえの発想ならば、「永遠に辞めない」は男性アイドルに向けられる。

 さっき私は、女性アイドルに終わりがあると決めつけることを「身勝手」と言ったけど、男性アイドルが永遠に続くと考えていることも、同じように「身勝手」なんだよな、ということに、やっとやっと気がついた。

 

 結成10周年を記念して、AKB48を卒業したメンバーたちが戻ってきた。あのときの輝きを失うことはなく、むしろ個人活動の幅が広がったことにより、ひとりひとりの個性がより際立って、少女たちは美しい女性になっていた。

 その傍らで、WaTは10周年という節目に解散を発表した。(アイドル的存在、ということで話題に出させていただいている)今の活躍を知っていると、ストリートライブから始まったと聞いて驚く人は多いのではないかと思う。ふたりとも、個人活動に重きを置きたいとポジティブに語っていた。

 

 結局ファンにも性別にも、本人たちの行く末を決めることはできないのだ。つくづく無力だと痛感する。でも、応援することしかできないから、私は彼らを、彼女らを、後先考えずに応援する。彼らが突然個人として歩んでゆく姿も、彼女らが夢を追いかけ這いつくばり続ける姿も、どちらも起きうる可能性があるということを、私たちはそろそろ覚悟しなくてはならない。