冗談は顔だけのつもりだ

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【アイドル】A.B.C-Zの3rdアルバム『ABC STAR LINE』に無限の可能性を見た

 顔が好きとかふるまいが好きとかダンスが好きとか、いろんな理由があってアイドルを好きになるわけだけど、グループを応援するうえでなにが重要かなと考えたとき、ワタクシの場合は「仲良し」とかそういうことよりも、断然「曲が好みかどうか」なんですよね。まあアイドルとはいえ歌手ですから、そりゃそうなんだけど。

 

 少し前に、「『恋に落ちたボディーガード』の歌詞を歌えるのはA.B.C-Zだけ、専売特許だ!」とおっしゃっていた方のブログを拝読させていただいたことがあるんですけど、これホント首が取れるほどうなずいたのよね。そして、A.B.C-Zは専売特許が結構多いと思う、特に最近のは。

 私が1番大好きな歌詞は『SPACE TRAVELERS』なんですけど、「1度きりの人生だろう? 遠慮はいらない」「そもそも道なんかは 最初から存在しないのさ」「不器用でも自分らしく突き進んでいく」……これはA.B.C-Zにしか歌えないね。経験豊富な彼らが、「どうせ1度きりなんだから、迷わないでキミらしくやってみなよ」と背中を押してくれることがどんなに心強いか。書いてて泣きそうになってっからね今。

 それと、アルバムの前に発売された『Take a "5" Train』のカップリング『Secret Lover』。聴いた瞬間「A.B.C-Zはまた過去最高を軽々と更新してきやがったな」と思ったね。こっちは『~ボディーガード』と違って死なないけど(社会的に死ぬことをやってるんだと思うけど)、歌詞の“禁断感”は非常に似ている。こういう歌詞はA.B.C-Zが醸し出す色気が強く感じられて非常にいい。そんで、重低音とか電子音が大好きなワタクシとしては、サウンドも最高。ゾクゾクする。どういう経緯でJustin Reinstein大先生が作曲した曲を歌うことになったのかまっっったくわからんけど、もうなんでもいいありがとうございます。

 あと、なによりこれは絶対ライブで見たらガラッと印象が変わりそうなんだよねえ。去年は『In The Name Of Love 』がライブ前と後で全然印象が変わったNo.1。ダンスパフォーマンスと演出が入っただけでこうも変わるもんかと、鳥肌が立つほど感動したのを今でもはっきりと覚えてるよ。パフォがつくまえからこんなにかっこいいのに、こりゃどうなっちゃうのか、生きていられるか自分。

 

 彼らの売りは「アクロバット」であり「ダンス」であり、視覚に訴えるものが主なんだけど、先日発売した3rdアルバム『ABC STAR LINE』を聴いて、改めてA.B.C-Zのアーティスト性に関心したのよね。あまりにも歌いこなせる楽曲の幅が広い。

 正直、本当に正直に言うと、ボーナストラックも含めて全曲「めっちゃ好き……!!!!!」ってなった曲はなかったんスよ。しかしだな、『Fantastic Ride』の衝撃があまりにも大きかった。アイドルソングとバラードの中に混じったこの曲に、いい意味で違和感しか感じなかったんだよ。「なんだこれ完全に90年代SMAPじゃねーか」と言わずにはいられなかった。そう、SMAPの楽曲がもっともカッコよかった(と個人的には思う)あのころが急に帰ってきたと思ったね。『Fantastic Ride』2回くらい聴いたらいてもたってもいられなくなって、アルバム『012』とか聴き始めちゃったからね。

 90年代SMAPって、アイドルソングからあえて遠く離れた音楽をやってたような時代で、バンドと声だけの超シンプルな音で超カッコいい音楽作りまくってたのよね。だって90年代のラストシングルが『Fly』だぜ。攻めてるなんてもんじゃあない。しかしそれが今のSMAPの音楽性の多面性につながったというか、なにものにも形を変えられる柔軟性を育んだと思うんだよね。

 なんというか、『Fantastic Ride』にはそんなSMAPの面影を感じたというか、アーティストとしてのA.B.C-Zの入れ物の大きさを感じたんだよね。詳しくは聴いてくれとしか言えなくて申し訳ないが、どこか懐かしい曲調に乗った彼らの落ち着いた声質は、いつも見せる体育会系なイメージとはまた全然違う。リリースするたびに自らA.B.C-Zを更新してくるし、させてくるスタッフがいるからすごい、そしてうれしい限りです。

 

 正直今の彼らは、万華鏡みたいに「覗かないとおもしろさがわからない」みたいな状態になっちゃってるのが本当にもったいない。もっとメディアに出てって思うのもそうだけど、どうしても視覚を要求されちゃうのが悔しいところで、もっと楽曲の良さを知ってほしいんだよねえ。穴を覗くと、くるくる回すだけで何通りもの美しい世界が広がっているというのになあ。ファンだけが知っているなんて本当にもったいないなあ。

 何度でも言うけど、オタクの中でオタクを取り合ってもどうしょうもないので、「ジャニーズって」「どうせジャニーズ」と思っている人にこそじゃんじゃか聴いてほしいアイドルが、A.B.C-Zでございます。なにとぞ。まずはTSU○AYAのレンタルでいいから、だまされたと思って試しに1回聴いてみてくださいませませ。

 

 

 

 最後に……

A.B.C-Zファンクラブ発足おめでとうございます!!!!!!!!!!!!!

 というか、オタク的には

待ってました本当にありがとうございます!!!!!!!!!!!!! 

 

会費が振り込める喜び噛みしめて、2016夏。