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【テレビ】大して仲良くない知り合いから身の上話を聞かされ続けた3カ月「獣になれない私たち」最終話

 見ましたか? 「けもなれ」最終話。

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 中途半端に2・5話の感想を書いちゃったもんだから、最終話を書かないと締まりが悪くなっちゃったことを後悔してる。結論から言うとマジでなにも感想がない。もうすでに6話ぐらいからなにも感想がなくて、ほとんど虚無の状態でドラマを見てて、ぶっちゃけなにがどうなったか説明しろと言われてもできる自信がない。最後まで虚無だったもんで、今回はタイトルにタグをつけるのも憚られた。その辺は気を使える大人なんでね。

 なんというか、このドラマの感想についてはタイトルに書いた通りで、全然仲良くもない“知り合い”(このドラマでいう晶)から、「仕事が大変でさあ……」とか「彼氏が最悪でさあ……」とか興味もないのに一方的に聞かされて(まあ、こっちが一方的に見てるんだけど)、「じゃあ思い切ってやめちゃいなよ!」とか「え〜そんな彼氏別れちゃいなよ!」とか、知り合い程度だから別にそんなこと言ってやる義理もないけど場の空気を考えてとりあえず助言したのに、「でも、社長も本当は悪い人じゃないし、仕事が嫌いってわけじゃないの」とか「でも、彼にも事情があるし、私がはっきり言えないのも悪いの」とか返されるあの感じと同じ。「あっそ、じゃあ好きにしな」しか言うことないわ。

 

 

 このドラマで1番きつかったのは、主人公の晶にまったく関心を持てず、ゆえに彼女が関わる恋愛・仕事の行方にも興味がなかったことですね。最初は嫌いだなと思ったけど、後半はもう嫌悪すらなかった、興味がなさすぎて。

 晶って人に流されてるように見えてめちゃくちゃ頑固で、あの社長すらねじ伏せようとするし、恒星とは頑なに“友情”でいようとするし、人に振り回されてるように見えて、ずっと自分で自分の首を締めてるんですよね。まあ、それを描いて「獣になれない」生きづらさってことにしたんだろうけど。晶は“お人好し”ってことになってたけど、そのくせ悪いことは全部人のせいにしようとするんですよ。最終話でもセックスしたことを恒星のせいにしようとしてたじゃん。「あんたが迫ってこなければ私が悩むことはなかった」とでも言いたそうなあの感じ、信じられん。

 物語には必ずしも“共感”が必要とは思わないが、せめて“理解”ができないとダメなんだなと思った。私は最後まで晶のことが理解できなかったから、このドラマを楽しめなかったんだなあ。

 

 最初は花井にもイライラしてたけど、こっちももうなんの感情もなくなった……相変わらず顔がかわいかったなぐらいしか……また合コンしてんなとか……。まあ、最後にもう一回晶に好きって言えて、ちゃんとフラれたのはよかったかな。朱里ちゃんも社会復帰できたし、恒星さんはなんかずっと別のドラマやってたし(兄弟のエピソードだけは唯一よかった)、呉羽さんはずっとカッコよかったから、まあ、めでたしめでたしでしたね、はい。役者さんがみんな達者だっただけに、楽しめなかったことが残念で仕方がない。

 

 どうしよう、本当に感想がない。こんなに“無”になることもなかなかないぞ。はあ、早いことHDDの整理しようっと。