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【お笑い】ここがスゴイよ!ドンデコルテ・小橋共作さん〜6月17日、37回目のお誕生日によせて〜

 ドンデコルテ・小橋共作さん、お誕生日おめでとうございます!

 賞レース真っ只中、毎日多忙でそんな場合じゃないとは思いますが、オタクは勝手にお祝いする生き物なので見逃してください。心身ともに健康で、楽しいことしか起こらない1年になりますように!

 

 去年のM-1でドンデコルテを知り、お笑いオタクに出戻ってきて約6カ月。そんな私に語れることは何もないけれど(オタク歴にかかわらず他人を知った気で語るのはインターネット法において重罪です)、劇場やもろもろのコンテンツを摂取して感じている「ここがスゴイよ!」な小橋さんの話をこの機会にまとめてみようと思います。

 

ここがスゴイよ!その1:ドンデコルテの始祖である

 コンビ結成にはさまざまなきっかけがありますが、ドンデコルテの場合は小橋さんが銀次さんを誘ったことから歴史が始まります。詳しくは小橋さんのブログ、または動画に詳しいのでこちらをご覧ください。ブログを読んでから動画を見たほうが楽しめると思います。

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 年齢もNSC入校のタイミングも離れている先輩後輩なのもあって、すんなりとは結成に至らなかった様子。それでも諦めずに小橋さんが銀次さんにアタックし続け、M-1で目標としていた結果を出し、結成に漕ぎ着けた流れはなんともドラマチックだなと思ってしまいます。

 必要以上に持ち上げることはしたくないですが、ドンデコルテ結成前に銀次さんが神社にお参りへ行き、「最高の相方」が見つかるようにお願いしていた話もすごい。昨年のM-1宣伝動画で「ついに出会った最高の相方」とナレーションが入っていたことにあとあと気がついて、目頭を押さえたことは内緒です。

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 さまざまなメディアで結成の話を聞かれていますが、そのたびに小橋さんは「ナベさんと組めてよかった」と言っていて、全然ブレない。芸人を辞める覚悟で銀次さんを誘わなければ、もちろん今の活躍もなかったわけなので、小橋さん史上最大級の功績は「ドンデコルテを生み出したこと」と言っても過言ではないでしょう。

 銀次さんが「ドンデコルテの枢軸」なら、小橋さんは「ドンデコルテの始祖」ってこと。教祖と始祖のコンビ、文字面だけだと危ないな。

 

ここがスゴイよ!その2:ツッコミがうまい

 M-1準優勝の人に何言ってんだって感じですが、小橋さんはツッコミがとてもうまい。もっと正確に言うと、「ドンデコルテというコンビにおけるツッコミがとてもうまい」です。

 前回のブログにもちょっと書いたけど、ドンデコルテの漫才は「無茶苦茶なことを言っているが説得力だけはある銀次さんに巻き込まれていく小橋さん」という構図が割と多いと思っていて、そうなるとツッコミの役割は「見ている人の代弁」になる場合が結構あります。我々が「何を言ってんだこの人は?」と思ったとき、小橋さんが「えぇ?」と言ってくれるので、見ている側は「やっぱり相方も変な話だと思ってんだ」と安心して笑える、みたいな感じです。

 間の取り方も絶妙で、聞いてる側が「……ん?」と思ったタイミングで「……いや何それ?」と入ってきてくれるんですよね。銀次さんの主張に納得しかけたところで、観客が「あれ、やっぱおかしいよな?」と考える間がきちんと取られている。これはかなりの技術でありセンスだなと思っています。

 圧倒的存在感&説得力の銀次さんと観客の架け橋になる役割が小橋さんにはあって(橋だけに)、ドンデコルテにおける小橋さんって本当に重要だなと日々思うわけです。

 

 それを強く感じたのは「レイク」のウェブCM。銀次さんが新社会人に向けたエールとして見事な演説を披露する隣で、小橋さんが共感・補足・疑問を絶え間なく入れて、観客と銀次さんをつなぎ合わせてくれているんですよね。予期せず入ってくる観客の声も軽やかにさばいていて本当にスゴイ。言わずもがな、銀次さんの素晴らしい演説あってこそですが、それを倍々に面白くしていくのが“相方”なんだなあと思わせてくれる動画です。

 ちなみに、この動画で私が一番好きなのは12分30秒あたりから始まる「小さい橋」にかけたくだり。リプレイ回数がブチ抜けてるのでみんなも好きなんだね。ドンデコルテっていいコンビだよね。

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 小橋さんの「役割」については最近銀次さんからも言及があったので、ぜひこちらも見てほしい。「そんな人はなかなかいない」にグッときちゃったよねさすがに。あ、この動画の後半は見なくても大丈夫です。

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ここがスゴイよ!その3:完璧なイジられキャラ

 よしもとの劇場で行われる「寄席」に行くとだいたい、ネタ以外にコーナーが用意されています。その日に出演した芸人さん数組が登場してゲームなどをするんですが、私は小橋さんが誰からもイジられなかったコーナーを見たことがありません。先輩も後輩も出てきますが、マジで全員からイジられている。なんなら劇場スタッフさんからうっすらイジられていることもある。この世に絶対なんてものはないですが、小橋さんだけは神に誓って絶対にコーナーでイジられています。

 芸人界だけでなくあらゆる界隈、なんなら一般社会にも“イジられキャラ”は存在しますが、小橋さんほど「イジられキャラにふさわしい人」はなかなかいないんじゃないかと思います。その理由として私が言いたいのは、小橋さんは「誰からも愛される才能の持ち主である」ということです。

 

 イジりって一歩間違うと「イジメ」になってしまうけど、これは基本的に、イジる側の技量のなさが原因じゃないですか。ただ、芸人の場合はイジられる技術があればイジメを回避できる可能性があります。自分がイジられたときになんと言い返すか。または、観客に「今のはオイシかった」と感じさせるか。小橋さんの場合は、後者の技術に長けていると思っています(前者の技術がないとは言ってません)。

 普段から言い間違いやポンコツ(というか、思ったことがすぐ言動に出る)が多い小橋さんなので、そうした事態が起きれば当然周りからイジられて、だいたい「おい!」とかなんとか返します。ここまでは普通なんですが、小橋さんの場合はそのあと必ずニッコニコと楽しそうに笑っておられる。自分をイジった相手に対して本気で怒ったり、イジられた自分を嘆いたりしないんです。

 それが例えば、芸人にとってシビアな話題である“相方との仕事量の差”だったとしても、(本心はともかく)小橋さんは「でもナベさんはネタ書いてるからね」と、サラリと返すんですよ。私のイメージだと、こういうときの芸人ってのは「俺だって仕事欲しいよ!」とか「相方だけズルいだろ!」とか返すもんだったので、小橋さんの「そりゃそうでしょ」みたいな反応は結構なカルチャーショックでした。ご本人の性格もあるでしょうが、コンビとしてうまくいってるんだなと感じたりもします。

 これなら周りの芸人もイジりやすいだろうし、観客も「かわいそう」より「面白い」が勝つ。何が起きても「小橋なら仕方ない」と思わせること、これすなわち「愛され力」だと申し上げたいんですよ、私は。

 

 あとこれは“本質”なんですが、ドンデコルテと小橋さんには実力と実績があるというのが何よりもデカい。本当に笑えないヤツ、本当に売れてないヤツはイジっても「かわいそう」もしくは「誰?」が勝つので、どうやっても面白くなりません。「こいつならイジっても“大丈夫”」と信頼されていないと、そもそもイジられ役は回ってこないと思っています。

 ご存じの通り、ドンデコルテは昨年のM-1で準優勝しましたが、実は結成当初から準々決勝まで進むほどの実力がありました。なんなら、キングオブコントもだいたい準々決勝までいっている(私はその当時をまったく知らないので実力については結果でしかものを言えませんが)。小橋さんの場合は同期と同等、なんならほかよりちょっと戦歴がいいわけです。

 それを踏まえると、3年前の同期ライブで登場から盛大にイジられていたのも納得。東京19期でいち早くバカ売れしたEXIT・兼近さんを差し置いて、大トリで「スーパースター」と紹介しても笑えると判断されたことが、論より証拠というやつじゃないでしょうか。愛され力と実力・実績がともなって、初めて「完璧なイジられキャラ」になれるのだと思っています。

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 この動画を見ればわかる通り、東京19期ってとても平和で仲間感があっていいですよね。7月22日には大阪から東京に移籍してきた同期メンバーを迎える『ウェルカム東京〜NSC19期同期ライブ』が開催されます。会場チケットは完売してますが配信でも見られるので、ご興味ある方は下記のツイートをご確認ください(ライブ後告知コーナー)。

 

ここがスゴイよ!その4:人生を楽しんでいる

 交通事故で一度死にかけている人なので、この先の人生ずっと楽しんでほしい。もう本当に、これだけがオタクの願いであります。まあ、オタクが願わなくてもすでに人生楽しいみたいで何よりです。

 

■浮かれた成金ムーブが止まらない

※補足:一気にお金が手に入り本当はビビっていることをママタルト・檜原さんにバラされる

 

■近代において小橋共作は基本的に自由

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youtube.com

 

■相方の活躍をリアルタイムで応援+イジり

 

■犬は喜び庭かけまわり

 

 「人生楽しそう!」を挙げたらキリがないのでこのへんにしておきます。小橋さんが「楽しい!うれしい!」をそのまんま表に出してくれることで、オタクも素直に「よかったね!頑張って!」と思えるので大変ありがたい。

 とはいえ、この1年は特に「楽しいことだけじゃないだろうな〜」とも思っています。いつ何時でも人を笑わせないといけない商売って、冷静に考えたらかなり過酷でもある。それでも芸人を辞めずに、いつも笑わせてくれて、本当に感謝しています。ありがとうございます。

 

 ここがスゴイよ!と褒めたいところはもっとたくさんある。

 演技がうまくて自然だし、

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 頭の回転が速くて機転が効くし、

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※この動画の解説(?)は僭越ながら私のツイートをご確認ください。

 ピッチング練習頑張ってるし、

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 相方の優しさにうれし泣きしちゃう素直さがあるし、

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 ミートソース作るの(多分)うまいし、

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 猫舌だし、

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 ネタ飛ばすし、

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 ダサすぎるし、

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とにかく、小橋さんにはたくさんスゴイところがあります。約6カ月でこれだけの魅力を知れたこと、私はとてもうれしいし楽しいです。

 

 だから、小橋さんが1日でも長く「お笑い楽しいな〜」を理由に芸人を続けられたらいいな、と願っています。ここに一つだけオタクの願いを書き足して、筆を置くことにします。

 

【お笑い】ドンデコルテのおかげで十数年ぶりに劇場へ舞い戻ったオタクの自語り失礼します

 前回、「このブログは私のオタク史をダラダラと記録しているものなので、何かにハマった場合はここに自己申告をしています。私が死ぬときはこのブログの記事を全部印刷して棺桶に入れるつもりです」と書いたんですが、実はまだちゃんと触れてないオタク歴がありまして。振り返れば私のオタク人生は、お笑い芸人から始まっていました。

 いつもそうだけど、今回は特に自分のお笑い芸人オタク歴をただダラダラと記録するだけなので、各自もろもろよろしくお願いします。ドンデコルテの名前につられて飛んできちゃった人はすみません。公式YouTubeチャンネルとか見てください。本体は全然更新されてないんで益々荘のほうがいいかもです。まあYouTubeで「ドンデコルテ」って調べればいっぱい動画出てきますので、ぜひご覧ください。

 

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 そんじゃここから、棺桶に入れて天国で人生思い出すための記録を書くよ〜。

 

 前提として、私は「オタク」を金と時間をかけたファン行動と定義しております。「ファン」は、好きだけど金と時間をかけるほどの優先順位じゃない、みたいな感じ。ちなみに、自分が勝手に好きで勝手に楽しんでいるだけなので何も「推し」てはいません(面倒なので便宜上使うことはあります)。

 そういう意味で人生をさかのぼると、金と時間をかけてオタクをやり始めたのは高校を出てから。詳細は省きますが高校時代は軍隊のような部活に入っていたので、とてもじゃないけどオタクなんてやってられません。ただ、お笑いファンではありました。最初にファンになり、その後オタクとなったのは次長課長です。

 今でも覚えている最初の出会いは、『爆笑問題の検索ちゃん』で見たコント。それ自体は正直覚えてないんだけど、井上さんがケガをして入院するネタで、めちゃくちゃ面白かったことだけはなんとなく記憶にある。あと、井上さんがマジでカッコよかった(堂々のワーキャー)。「芸人にこんなカッコいい人いるの!?」と大衝撃を受けて、それからネタ番組を見るようになりました。

 このときすでに次長課長はテレビスターで、河本さんの「おめぇに食わせるタンメンはねぇ!」なんかもあり、明るくおちゃらけた歌うま芸人って感じだったと記憶しています。一方、単独ライブでやるコントは結構ブラックなのが多くて、そこが次長課長にハマるきっかけでもありました。ちなみに、Wikiによれば「同窓会」「チコちゃん」「ゴミ屋敷」は怖いネタとして知られているらしい。私は「チコちゃん」が知っている範囲の次長課長のネタで一番好き。

 

 じゃあそのまま次長課長のオタクになったのかというと実は違くて、最初にオタクになった=現場に通い始めた芸人は平成ノブシコブシです。こっちはきっかけを全然思い出せないんだけど、2000年代前半の若手芸人コント番組全盛期に何かを見てハマったんだと思う。可能性が高いのは『コンバット』。その2年後に『ピカルの定理』が始まって大ブレークしたんだよね。このころはまだお笑いが流行っていたので多分ブレークしていたと思います。

 初めて行った吉本の劇場は無限大ホールでした。おそらくこれが人生初のお笑い現場だったはず。「AGE AGE LIVE」とかやっててさ、外から劇場の中が見えてた時代ね。明るくなる前の安村さんがいたり(アームストロングは結構好きでした)、かたつむりの林さんの顔が異常に好みだったりした、いい思い出。ノブコブのことは全然覚えてない。てかそもそも、ノブコブに対して「好きなネタ」がない。なんか全体的に面白かったんだと思います(雑)。

 でも、新宿の専門学校に通っていた私は昼休みにダッシュでルミネtheよしもとに行ってノブコブと写真を撮って握手をして授業に戻る、みたいなことをしてました。若気の至り。あと、ノブコブは『HNKラジオ第2』というトークライブを渋谷エッグマンで定期的にやってて、それに行ってましたね。『御コント』はチケットが取れなかった記憶がある。

 そしてノブコブで外せないのはラ・ゴリスターズですよ。この文字面にピンときたら同世代のお笑いオタクだ! ピース好きな大阪の友だちとライブに行ったな〜。インターネットを介してつながった数少ない友人の一人ですわ。

 こうしてノブコブのオタクをやっているうちに次長課長のライブにも通うようになり、今のところ最後になっている2012年の単独ライブ『高山』にも行きました。めちゃくちゃ覚えてるのが「影絵」のネタ。この日の新ネタだったと記憶してるんだけど、途中で河本さんが笑い出し、つられて井上さんも笑ってネタが進まず、客は何が起こってんのか全然わからないけど2人がシルエットの状態で笑ってるのが面白く、ルミネが謎の笑いに包まれていましたね。ちなみに、河本さんは井上さんを笑わせるために芸人をやっています(意訳)。

 これが覚えている限り最後のお笑い現場だったんですけど、調べたらマンキンタンが2009年結成だから、ワンチャンどこかで銀次さんを見ていたかもしれない。「ばちーんLIVE」とか行った気がするし。まったく記憶がなくて申し訳ないんですが。

 

 で、こっからアイドルや俳優などいろいろなオタク道を練り歩き、芸人は「テレビの人たち」になっていきました。私の基準でいえば、オタクからファンに戻ったということ。それでも『M-1』だけは毎年見ていて、普通にネタ番組として楽しんでいました。2015年以降は知っている芸人が年々減り、「誰に勝ってほしい!」とかそういう思い入れもなく、ほぼ初見でネタを見て笑うだけ。唯一、2020年にやったニューヨークの「細かい犯罪」のネタが好きすぎて、彼らの公式YouTubeで片っ端からネタを見まくったぐらいですかねえ。あのネタは今でも定期的に見ちゃうぐらい本当に好き。

 とか言っといて、2025年の『M-1』はリアタイしてませんでした。なぜなら、マジで知らない芸人ばっかりだったから。過去に決勝まで進んだ真空ジェシカ、ヨネダ2000、エバース、ヤーレンズ、ママタルトはかろうじて顔とコンビ名が一致するぐらい。ヤーレンズは準優勝した2023年の大会で面白いコンビだと認識していたので、「ヤーレンズが優勝したらうれしいな〜」ぐらいのテンションでしたね。結局終わってからTVerでたくろうの優勝ネタだけ見て爆笑し、「こりゃ優勝するわ〜」って納得して寝た気がする。

 

 急に怖い話をするんですけど、自分が一体いつドンデコルテのネタを見たのかまったく思い出せません。天国で思い出すためにこれ書いてんのに、現世で覚えてないのかよ。

 ただ、1本目の「デジタルデトックス」を見たときに、とんでもない漫才師がいたもんだと衝撃受けたことは覚えています。毎年見ていた『M-1』で、初めて受けた衝撃。ネタの面白さはもちろん、ストーリー作りのうまさ、演説スタイルの斬新さ、2人の滑舌と声質のよさ、とにかく「うまい」うえに私の好みど真ん中のネタだったんですよね。


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 ニューヨークの「細かい犯罪」もそうだけど、社会と地続きのブラックユーモアが大好きなんですよ。映画でもそう。アダム・マッケイの作品とか本当に好きで。よかったらぜひ『ドント・ルック・アップ』をNetflixで見てください(急宣伝)。

 本来なら暗くなりそうな話題を笑い飛ばすネタこそ芸人の腕の見せ所だと思っているのと、個人的に自己啓発セミナーそのものをお笑い認定しているため、それを小馬鹿にする感じのネタをやったドンデコルテとは「馬が合いそう」と直感的に思いましたね。

 このネタを語ろうと思えばいくらでも語れるんだけど、一個だけ絶対に伝えたいのは、小橋さんはめちゃくちゃツッコミがうまいということ。間の取り方も完璧だし、“巻き込まれる相方”としてちょうどいい存在感を最初から最後まで保っているのがすごい。あとから2024年の敗者復活戦のドンデコルテを見たんですけど、このころはもっと小橋さんが前に出てた感じがして、ちょっとバランスが悪い印象を受けました。銀次さんも今のほうがどっしりと落ち着いていて、「変な主張をもっともらしく言う」漫才として、見てるほうは絶対に今のほうがしっくりきてんじゃないかなと思います。

 

 そんで2本目の「街の名物おじさん」。これもまた秀逸で、2本目にやるからこそ光るネタでした。ね、小橋さん?

(注釈:小橋さんは1本目に「街の名物おじさん」をやろうとして銀次さんに「違うよ」と言われたそうです。本当にありがとう銀次さん。詳しくはこちらの9分30秒あたりから)


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 これもまた語ろうと思えば延々語れるんだけど、褒めポイントを一つだけ挙げるなら、最後の「いや二択じゃないんだよ」という締めツッコミですね。これは本当にすごい。2025年の『M-1』で披露されたネタの中で一番好きなフレーズです。

 私の解釈では、曖昧を許さずなんでも白黒つけなきゃ気が済まないうえに、ゼロヒャクで極端に考えがちな世論への皮肉だと思ってます。なんで「どっちか」を選ばなきゃいけないのか、ほかの選択肢を考えなくていいのか、そもそも誰に選ばされているのか……「いや二択じゃないんだよ」からは、そんな問いがプンプン匂ってくるわけです。世の中への深すぎる眼差しをたった4分の漫才ネタとして完全に昇華しているすごさ。何度見ても圧巻です。

 

 『M-1』の日までドンデコルテのことを一切知らなかったんですけど、「とにかくネタがド好みなコンビ」として記憶に残りました。ただ、たくろうもめちゃくちゃ面白かったので、しばらくは2組のYouTubeを見たりして、ゆるゆると追いかける感じに。そこでぶち当たったのが、沼津ラクーンよしもと劇場チャンネルの動画です。


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 四隅をピッチリ揃えたように整っていて、世の中をメタ視点で眺めるネタをやっていた2人が、ゆる〜い雰囲気の中でパフェを食べている……「ドンデコルテって普段こんな感じなの!?」と驚きました。平場(というかネタ以外全部)は銀次さんがしっかりしていてツッコミや解説役、一方の小橋さんは常時フワフワホワホワしていてイジられキャラというギャップ。30歳を超えて組んだコンビだからか、2人ともトゲがなくてまとう空気が柔和なのも良い(たまに小橋さんのすっとこどっこいにキレる銀次さんはいる)。

 あと、2人ともちゃんとお互いの目を見て話すのもめっちゃ好き。ネタ中もそうだけど、こういう細かいところにコンビのコンディションが出ると勝手に思っているので、結構気になっちゃうんですよね。全然相方を見てない漫才師は「ネタをやっている」感じが露骨に出てしまうので、ドンデコルテはぜひ今のままでいてほしいな……。

 

 ということで、明確にドンデコルテへと舵を切ったのはこの動画でした。ありがとう沼津ラクーンよしもと、ありがとううえたけさん。

 こうなってくると、次の行動は「現場に行く」しかありません、私の場合。なんのオタクをやっているときも現場に行かないと熱が冷めてしまう薄情なオタクなんですが、これは明らかに始まりがお笑いオタクだからですね。お笑いは毎日どこかで現場があり、よっぽど人気の公演じゃない限りチケットも簡単に取れる。だから「現場に行きたい!」と思いさえすればすぐ行動に移せるので、どんどんハマっていける。まさに「鉄は熱いうちに打て」です。

 一方、平日の昼間など物理的に行くのが無理な公演もたくさんあって諦めがつくので、「行けたのに行けなかった」というストレスもほぼない。しかも人気の公演はだいたい配信があるので、「見たかったけど見られなかった」がほとんど起こらないようになっている。これはさすがに「吉本興業ありがとう」と言わざるを得ないです。振り返れば私の人生ってほぼ吉本興業とともにある。なんか悔しい。

 

 1月は諸事情で忙しく、最初の現場は29日の『実況お笑いプロ野球』でした。本当はドンデコルテ2人揃った公演を初現場にしたかったんだけど、先ほどの沼津動画で小橋さんのオタクになってしまったため、とにかく最短で見に行こうとした結果がこれ。ツイートからもお察しの通り、現場に行ったことで完全に小橋さんの“愛らしさ”にやられています。

 

 このとき2月頭のチケットも持っていたんですが、急きょ31日の代演が決まり、耐えられなくなってチケットを確保し、無事ドンデコルテ初生漫才を見ました。広義のチャーハン仕事だった日。

 

 15年以上ぶりに舞い戻った無限大ホールはいつの間にかマンゲキになってたけど、近くには変わらずOUTBACKがあってうれしかったなあ。ルミネは(多分)何も変わってなくて安心した。実は神保町に行ったことがないんですけど、3月はちょこちょこ予定がある。大宮も行くし、4月はNGKにも行く。マジで楽しみ。吉本の劇場じゃないところにも行くし、このまえ行った。直近だと、22時から下北沢でスタートした「渡部クイズ大会」。こういう激狭キャパでやる意味不明な現場が本当に大好きなのでどんどん出てほしい。出てください。

 こんな調子で毎月、なんならほぼ毎週どこかの現場に行ってドンデコルテを見る「オタク」に戻りました。戻ってみて、「結局お笑いオタクが一番自分に合ってるのかも」という気持ちになっています。なんなら次長課長のコントもまた見たい。いつかルミネで一緒になったら、私の人生が交差してしまうので絶対に行きたい。いや、行く。

 

 ただ一つ、最大の不安がありまして。それは、ドンデコルテが賞レースに出ることです。これまで私がオタクをやってきた次長課長と平成ノブシコブシは、正直言って賞レースとは無縁でした。出てたけど上位を狙いにいくようなコンビじゃなかったし、すでにテレビで売れてたから、結果は彼らの人生を左右しなかったわけです。ドンデコルテは『M-1』で爆ハネしましたが、優勝はしていない。こんなに面白いコンビなんだから、何かしらの称号を得てほしいと思うのがオタクの心理じゃないですか。できることなら『M-1』で。そりゃあ目の前に優勝があったんだから、次こそはつかんでほしいと願ってしまいます。

 特別思い入れのあるコンビが出ていなかったから、私にとって『M-1』をはじめとした賞レースは“娯楽”でした。それがもう、予選から緊張する“大会”になってしまった。本番が近くなれば劇場の雰囲気も変わるだろうし、そのころ自分の感情がどうなるのか、まったく予想がつきません。ただ、2人が出るなら応援するだけなので、とにかく悔いのないようにブチかましてほしいなと思います。もしかしたら日本一気が早いかもしれない。もちろん『R-1』の銀次さんも応援してる。絶対にいい結果で終えてほしい。ピン仕事でもずっとコンビのことを考えてくれてありがとうございます。

 

 2人の絶妙な距離感とか、好きなネタの話とか、出囃子めっちゃいいよねとか、まだまだいろいろ書き記したいことはあるんですけど、多分しばらくドンデコルテのオタクを続けそうな気配があるので、その辺の話はまた別の機会に。

 

【アイドル】今さら寺西拓人さんを「担当」と呼び始めたジャニオタ軽犯罪法違反者の手記

 

 とりあえず、こちらの最高MVを見てもらっていいですか? ありがとうございます。


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 早く音楽番組で見たいね。楽しみだね。

 本題は以上です。ここからはすべてが余談。時間があり余って仕方ない方のみどうぞ!

 

 このブログは私のオタク史をダラダラと記録しているものなので、何かにハマった場合はここに自己申告をしています。私が死ぬときはこのブログの記事を全部印刷して棺桶に入れるつもりです。それまで「はてブ」には頑張ってほしい。よろしくお願いします。

 そんなブログを振り返ってみると、最後に“ジャニーズ”のことを書いたのは2019年でした。ただ、このときすでに別の推しとやらができていたので、あんまりいい話ではなかった。ご興味のある方はこちらからどうぞ。なお、ここに書かれている推しとは倫理観の不一致からオタク的絶縁をしたので金輪際名前を出すことはありません。ガハハ!

yesnomo3.hatenablog.com

 

 タイトルの話に戻るとだな、一度でもジャニーズを通った人なら寺西拓人を知らないはずはなく、そしてうっすらみんな好きだったと思うんですよ。それに、オタクの始まりってすべてタイミングじゃないですか。だから別に“今さら”でもいいと思うんです。ただ私の場合は、

・A.B.C-Zの担当だった

・しかも五関晃一さんの担当だった

・A.B.C-Zのコンサートや舞台に通っていた

要するに、罪の重さがちげぇってわけ。

 

 2014年と2015年の『ABC座』に行ったし、同じころからえびコンには5年ぐらい毎年通ってた。なんなら横アリでやった伝説の『ジャニーズJr.祭り』に行ったし、河合ちゃんが舞台『のど自慢』やることも知ってた。五関さんがダンスで一目置いてるJr.がいた記憶もある。

おい、ずっといる。ず〜〜〜っとそこに寺西いる!!!!!!!!!!!!!!!

 そういうわけで、どうにも罪の意識がぬぐえないわけですよ。今さら「寺西くんかっこいい♡」とかはしゃぐことに対して。だってずっと知ってたんだもん。河合ちゃんが「寺西〜〜〜!!!!!」ってバックJr.紹介したとき絶対「Fuuuuu!!!!!」って叫んだし。うっすらずっと知っていて、しかし全然見ていなかったんですよね。そのくせ『タイプロ』が盛り上がり始めたら世間と一緒に騒いじゃったクソミーハーなんですよ、私は。こんなオタク許せる? 許せないッ!(©︎菊池風磨)

 なので私は自分を「ジャニオタ軽犯罪法違反者」と呼ぶことにしました。この罪と向き合い、寺西拓人さんを今さら「担当」と呼ぶことで償っていきたいと思います。

 

 

 さて、ここからは記録として、どういう経緯で私が寺西担(と言うのもだいぶ恥ずい)になったのかを記しておきます。棺桶に入れるための記録でしかないので、本当に適当に流してくれよな!

 

2024年12月6日

 「寺西拓人が『タイプロ』に参加する」との話題をTwitterで偶然見かける。当然ながら『タイプロ』のことは知っていたのだが、このとき私は別の非ジャニボイグルをゆる〜く眺めつつ三浦翔平さんのオタク業で忙しかったので(急な情報)、『タイプロ』は一瞬も見ていなかった。しかし前述したように、寺西のことは「ジャニーズを通ったのでもちろん知っていてうっすら好き」なため、ちょっとだけ興味が湧く。

 そもそも私は寺西に“アイドルとしての活動”をやってほしい気持ちがあり、Jr.の卒業制度が生まれ、無所が「俳優部」とされたことにあまり納得していなかった。もちろん彼らの活動を否定するつもりはない。この文章にその意図は皆無である。ただ、寺西が歌って踊れることを知っていたため、アイドルとしてデビューする道が閉ざされたように感じて結構残念に思っていた。

鍵アカで事務所への恨みを急につづるなどしていた。

 だから頑張ってほしい気持ちはあったが、サバ番は何が起こるかわからない。しかも『タイプロ』は視聴者投票ではなく、timeleszのメンバーが自ら決める。単純な人気順ではないとなると、知名度のある俳優部が必ずしも有利とはいえない。自分のダメージを考えたときにこのギャンブルに参加するのは気が引けたのと、三浦翔平さんのオタク業が忙しかったので(なお今も元気にオタクを継続中)、「寺西がメンバーに選ばれたら『タイプロ』見てみるか〜」と、手を出さずにスルーする。

 

2025年1月24日

 恐ろしいことが起こる。まったく違うコミュニティに属する別のオタクから「寺西って三浦翔平に似てない? あんた絶対好きだよ!」などと言われ、『タイプロ』の視聴を勧められたのだ。この日はちょうど「松島チーム」の配信日で、寺西が大活躍していた(らしい)。

 三浦さんと寺西が似ているかどうかは置いといて、寺西の顔は大好きである。ということは、三浦さんと寺西は似ているのだと思う。なぜなら三浦さんの顔も大好きなので。今だから白状するが、『タイプロ』視聴前から寺西のインスタを薄目で見てしまっていた。今思えばこの時点ですでに負けていたのだ、寺西の顔面に……。

 で、あっちでもこっちでもオタクたちが寺西の情報をドカドカ注ぎ込んでくるようになる。一方、必死に抵抗する私↓

1、2枚目と3枚目は別のオタク部屋だが、話してる内容は同じ。怖い。

 「寺西がメンバーに選ばれたら『タイプロ』見てみるか〜」とのんきに暮らしていたのに、急に外堀を埋められてしまった。で、幸か不幸か翌日にこの部屋にいたオタクと会う予定があり、友人宅で『タイプロ』を見ることになる。私が「一緒に見て」と懇願したからだ。数分前まで抵抗していたのに、意志が弱すぎる。

 ちなみに、もともと入れていた予定は「厄祓い」。もはやギャグ。


2025年1月25日

配信済みの『タイプロ』を1日で全部見る。これがオタクのスピード感や!!!!!

 4次審査で寺西の「RIGHT NEXT TO YOU」を見て「もうダメかも」と覚悟。私はSexy Zoneの楽曲の中でライネクが一番好きなのだ。寺西のライネク、あまりにもいい。最高すぎ。本当にありがとう。

 落ちちゃった自分のバンダナを踊りながら足で蹴って飛ばすところを見て、「やっぱりこの人は歌って踊るアイドル業で食っていってほしい」と強く思った。


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※参考1:友人宅から帰宅し、寺西に完敗したことを認めた際のツイート↓

※参考2:タイプロと日プを混同していたころのツイート↓

 

 この日から毎週金曜日の配信を心待ちにすると同時に、「お願いだから寺西受かってくれ」と胃のキリキリする日々を送るようになる。サバ番は健康に悪いので法律で規制したほうがいい。

 

2025年2月15日

「寺西拓人」を選んでtimeleszのファンクラブに入る。

 このとき私はサバ番の禁忌である“ケミ推し”をしていたので、最後に原ちゃんが呼ばれたことによりタムのFC入りを決断した。寺西だけ、もしくは原ちゃんだけがメンバー入りしてたら、ちょっとどうなっていたかわからない。寺西と原ちゃんは一緒にアイドルをやって、一緒に同じ景色を見て、どんなときも一緒に笑い合っていてほしい(急に重いよ)。

 

※参考3:100年ぶりウン回目に再入会したジャニーズFCのスクリーンショット

 

2025年2月26日

三浦さんがラジオで『タイプロ』の話をする。この世で私だけが喜ぶ。

 実は12月放送のラジオでも『タイプロ』の話題を出していて、山根くんのインスタに“いいね”したことも話題になっていた。そんな中、「『タイプロ』見てますか?」みたいなお便りに答える形でめちゃくちゃしゃべってくれた。ちなみに、このお便りを送ったのは何を隠そう私である。

※詳しくはこちら↓

mdpr.jp

 サバ番は何回か通り過ぎてきたので、話題性に便乗して好感度と知名度を上げようとする芸能人やインフルエンサー(笑)のことは何人も見てきた。だから断言できる。三浦さんにそういう下心はなく、ただの“ガチ視聴者”であると。

 一方の私には下心があったので、「三浦さんと寺西くんが似ていると話題になってましたよ♪」みたいなことを書いて本人に読ませ、合法的に2人を交差させた。そしたら「今度テラの舞台(ダンス オブ ヴァンパイア)に行くよ〜」と明かしてくれて、後日本当に観劇していた(補足しておくと、三浦さんは城田優さんの舞台に毎回行っているため、もともと観劇の予定があったと思われる)。

 

 なお、その後もたびたびラジオで『タイプロ』の話題を出していて、先日ついに“推し”の山根くんと共演した。視聴者の中でもっとも成功したオタクになっててウケる。よかったね! 顔がかわいいね!

 

www.instagram.com

 

2025年9月22日

 三浦さんのオタク(広義)とtimeleszの観賞会を開く。突然の展開。

 そのまえにまず、空白の半年間について説明する。『タイプロ』の一気見に付き合ってくれたオタクたちは無事全員タムのFCに入り、加入直後の生配信を見たのちに「ツアー一緒に行こうね!」なんて言っていたのだが、見事に全員申し込みを忘れた。ええ、本人たちが一番驚いています。

 言い訳すると、全員でハマっていた某ボイグルの申し込み締め切りは大体“23時59分”だったので、タムも同じ時間軸だと勘違いしていた。“12時”締め切りだと気づいたのは当日の20時。なお全員まあまあな社会人である。こんな大人になってはいけませんよ!

 この事態によってまず「現場に行く」という行為から遠ざかり、三浦さんのオタク活動(広義)も割と忙しかったため、タムの情報を積極的に入れなくなってしまった。たまにバラエティを見たり、音楽番組で見かけて「アイドルやってる寺西って最高」と泣く程度。番組が終わったら関心がなくなる典型的なサバ番オタクの姿。こういうの本当によくないですよ!

 『タイプロ』後も引き続き本業は三浦さんのオタクなんだけど、三浦さんのオタクをしていると常によぎるんだよね、寺西の顔が。毎日“サブリミナル寺西拓人”状態。

 しかも、三浦さんを追っかけてるとタムの情報が勝手に入ってくるシステムなのよ。なぜなら三浦さんが『タイプロ』とtimeleszのオタクだから。タムのツアー初日に入ってたし、その感想をラジオで話してたし、寺西のインスタもフォローしてた。いまだに一方的だけど(かわいそうかわいい)。そんな感じで、三浦さんと寺西が謎のつながりを保持しているばかりに、自分で追いかけなくてもうっすらと寺西とタムの動向が目に入る状況が約半年続いた。

 

 そして時は9月某日。三浦さんのオタク(ここからは「A氏」とする)が知人に勧められて『タイプロ』を視聴し始めたと知る。初見の叫びを聞きながら「篠塚、原、寺西のこと好きになりそうだよね〜」なんて言ってたら、本当にこの3人を推していた。オタク、あまりにも好みがわかりやすい。

 最終回まで見終わったA氏を「観賞会しようね!」と誘い、割とすぐ実現したのが9月22日のこと。なんならA氏が持ってきた『FAM』の特典映像を一緒に見たし、『タイムレスマン』の未公開映像まで全部視聴済みだった。これがオタクのスピード感や!!!!!(2回目)

 ハワイを楽しんでいたタムに触発された我々は、観賞会終わりにハワイアンレストランへ行った。そこでtimeleszのFCに入会するA氏を見守ることになる。ジャニーズどころかアイドルのファンクラブに入るのも初めてで、「誰か1人選ばなきゃいけないの!?」とこの世の終わりぐらい衝撃を受けていた。だが、観賞会を経てA氏はより一層寺西に吸い寄せられており、あまり迷いなく寺西にチェックを入れてFCの扉を開いていたように思う。おそるべし寺西拓人の吸引力。

 まわりにハマっている人がいると影響を受けるもので、A氏というピチピチアイドルオタクが生まれた日から、私もちゃんとタムと寺西を追いかけるようになった。正直、『タイプロ』期間中は寺西しか見ておらず、原ちゃん以外の新メンバーがどんな人かいまいちわかっていなかった。しかし、冠番組や各コンテンツを見るにつけ「ひよこ組」がとても好きになっている。このまますくすく育ってほしい。

 ここまでが、とりあえずの顛末である。

 

 

 自慢じゃないけどジャニオタ歴はムダに長いため(ブランクあり)、いろんなタレントを見てきたし、事務所の動向もあれこれ知っているほうだと思っています。だからこそ言いたいのは、事務所の一大プロジェクトとして前代未聞のオーディションをやったのも、寺西・原・橋本・猪俣・篠塚をtimeleszの新メンバーに迎えたのも、すべてが大成功だということ。それは、アイドルに触れてこなかったA氏が毎日のように「寺西がかわいくて許せない」といった内容のLINEを送ってくることからも、新興ボイグルにアイドルの未来を感じてジャニーズを離れた私を急速に引き戻したことからも明白で、きっとこういう人がたくさんいるはずです。

 当然の話だけど、さらなる発展のためには新しい層を取り込んでいくのが一番手っ取り早いわけですよ。ジャニーズとtimeleszは“公開オーディション”という形でそれに挑戦して、見事狙い通りになった。なったというか、意志を持って「した」んだよね。一度は崩れかけた帝国を復活させる起爆剤として、『タイプロ』が一役買ったのは言うまでもない。これがジャニーズの底力か、と素直に感心しちゃってます。

 はっきり言って、ジャニーズを全肯定する気はありません。創設者が起こした問題が消えることはないし、一歩外に出てみて“ジャニーズ以外の男性アイドル”がいかに冷遇されてきたかを知りました。だけど出戻りだからこそ、所属タレントの総合的なレベルの高さや、事務所基盤の確かさ、ファンに対するホスピタリティの高さを日々感じているのも確かなんですよね。

 先日、ジャニショ……じゃなくてファミクラストアに行ったら、写真の買い方がハイテク(当社比)になっていて大変驚きました。頑なにインターネットへの進出を拒み、楽曲配信をせず、電子書籍に泥人形を載せていたころからタイムスリップしたので、こうした進化は勝手に感慨深い。あえて時代に乗らないのがジャニーズらしさでもあったけど、人の価値観は日々変わっていくからね。事務所が「このままでは取り残されるかもしれない」という危機感を持ったのなら、本当によかったと思います。なんだかんだ言っても、生まれたころからずっと時代を共にしているアイドルたちには、これからもずっと輝いていてほしいですからね。

 

 急にお気持ちを表明し始めたんだけど、ここまでの話をまとめると

・寺西拓人への罪悪感を背負いながら、「でも顔が好きだから仕方なくないですか?」という強気の姿勢で堂々と寺西担を名乗っていく

・三浦翔平のオタクをやっていたおかげで「番組が終わったら関心がなくなる典型的なサバ番オタク」にならずに済んだ、謎の展開

・寺西拓人を知ったら最後、回避することは不可能

・寺西拓人は早く三浦翔平のインスタをフォローし返せ

・ファミクラストアに行ったとき、あまりの変さに五関さんのアクスタを買ってしまった(初出情報)。この世で一番おもろいアイドルは五関晃一です!

五関晃一 アクリルスタンド | ファミクラストア オンライン

 ということでした。どんなまとめ?

 

 それはそうと、timeleszのドーム公演当ててね!? 罪を背負いながら寺西のうちわを掲げさせてください、お願いします。あと絶対にライネクやってください。できれば本音と建前も見せてほしいです(注文の多い出戻りオタク)。

 

【俳優】三浦翔平さんのオタク楽しいフェスティバル、今年も好評開催中! 〜6月3日、37回目のお誕生日によせて〜

 三浦翔平さん、お誕生日おめでとうございます〜!

 同世代なんでわかります、年々誕生日を祝われる喜びが薄れることを。でもオタクってこういう生き物なんで見逃してください。

 

 このブログを書いてからもう1年以上が経ちましたわよ。怖いね、1年何してたんだろね。

yesnomo3.hatenablog.com

 ド級の飽き性であるワタクシが今も元気に三浦さんのオタクをやっているわけですが、この1年で「三浦さんのオタク、楽しい!」な瞬間がいくつもあったので、このおめでたい日に書き残しておこうと思います。

 

■オタク楽しいランキング第5位

バラエティ番組にノリノリ

 急にランキングが始まったね。ブログっぽくていいでしょう。

 俳優さんの場合、バラエティに出るのは大体ドラマの番宣をしたいタイミングだと思うんですけど、去年の秋頃、三浦さんはなんの番宣もないのにバラエティに出まくってたんですよ。番組の出演者が「なんで出てくれるんですか!?」って驚いてたぐらい、各局に急に出てた。あの時期なんだったんだろう、と今でも謎である。

 本人いわく、番組のプロデューサーさんとかに「番宣じゃないとバラエティ出ないでしょ?」って聞かれて、「いや出ますよ」って答えたらああなったらしい。テレビ業界もよくわからん。三浦さん本人も含めてラフすぎるだろ、ありがとね。

 んで、体を動かすゲームバラエティ、映像見ながら当たり障りのないトークをする番組などに出てたんですが、一番「この人バラエティ適性ありすぎンだろ……」になったのは、今をときめく菊池風磨さんと、その相棒の長谷川忍ニキがMCを務める『何か“オモシロいコト”ないの?』に出演したときでした。

 彼氏っぽい演技をしながらパスタを作り、出演者の皆さんに振る舞う企画。このときも「なんでこの番組に出てくれるの?」という感じで迎えられていたんだけど、それもそうか。だって大河俳優だもんね……(オタクのドヤ顔)。

 かねてより「得意料理はパスタ」と言っていて、包丁使いも手際も申し分なし。鍋にパスタをパッと入れるだけでフロアを沸かせるなど、随所に“イケメン俳優”感を散りばめてきてたところも、ご自分の役割をはっきりわかっててとてもよかったです。

 だからこそ、なんの脈絡もなく調理中に卵の白身をグッと飲み干した場面は大笑いしたよね。これ、映像で見ないと面白さが伝わんないので悔しい。本当に意味がわからなかったし、グイッといったあと本人も「(俺はなんでこんなことしたんだ……)」みたいな顔してた。かわいい。

 

 俳優ってそんな貪欲に笑い取りに行かなくていい職業だと思うんですけど(異論なし)、あれはたぶん本人が楽しくなっちゃってる。お笑い大好きで、「なんでその人?」という芸人のお友達がいたりするし、このまえはリンダカラーの人たちに会って喜んでた。かわいい。

 
 
 
 
 
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 三浦さんって誰に対してもフラットに接している感じがして、「これが真の陽キャか〜」と感心すること多々。バラエティ番組に対しても「呼ばれたら行きますよ」だし、呼ばれたからには職業関係なく笑いを取りに行こうとするし、そういう分け隔てないところが素敵だなあと思っています。

 

■オタク楽しいランキング第4位

ラジオが面白い

 毎週水曜23時30分からFM NACK5にて放送中の冠ラジオ『三浦翔平 It's 翔 time』をご存じですか? 2016年4月から始まっていて、来年で10年を迎えるわりと長寿な番組なんですよ。

www.nack5.co.jp

 これはオタクの感想なんですけど、俳優さんってドラマに出てるときは毎週“コンテンツ”があるんだけど、出てないときって定期的な供給が基本的に何もないんですよ。だからたった30分でも(曲流してる時間を除いたら20分ぐらい)毎週更新が確約されているコンテンツがあることって本当にありがたい。1年以上楽しくやっている大きな理由は、「どんなときでもラジオがあるから」だと言っても過言ではないです。

 

 ちょっと前に『タイプロ』について熱く語る三浦さんが界隈で話題になりましたけど、ラジオを聞いてると「この人、案外オタク気質だな」と思うことがある。たまに語彙もオタクっぽいから怖い。絶対陽キャなのに……惑わされるな!(?)

mdpr.jp

 そういえば『タイプロ』をドラマ撮影のモチベにしてるって話もあった。俺たちか?

 

 好きな人が好きなこと語ってるのってナンボでも聞きたいじゃないですか? 最近は劇場版『コナン』の話をしてて、「今年の映画は総ぶっ壊し費(爆破のこと)あんまりだったよね?」とか言ってました。物が壊れれば壊れるほど楽しいらしい。

 「一番面白い『コナン』の映画はどれか?」って話題のとき、「作品自体は全部面白くて、何が好きかの話だよね?」とか言ってたのもよかった。ちょっとめんどくさいオタクがする返しだろこれ。

 ちなみに、三浦家の皆さんは毎年この時期になるとご家族そろって『コナン』の映画を見に行っています。かわいい。

 

 あとラジオを聴いて常々思うのは、「この人、リスナーを友達だと思っているな」ということ。Twitterの一言メモで恐縮ですけど、例えばこんな感じです。

 

◎芸能人なのに聞かれたら全部しゃべる

 

◎ふいにギャルのノリが出てくる

 

◎硬軟の寄り添い

やさしい寄り添いVer.

地元の友人寄り添いVer.

 これ何を言ってたか要約すると、「(元カノってことは)別れたんでしょ? しょうがないじゃん! 根に持つなよ! 知らねぇよ!」でした。友達? んで、最後に今度ファンクラブイベントやるときに「直接話そうぜ」と返してました。友達?

 

 ちょっとでも三浦さんにご興味を持った方は、まずラジオを聴いてみるのをおすすめします。だいぶ印象変わると思う。私は変わった。ご覧の通り、めちゃくちゃ好きになっています。照れるわね。

 

■オタク楽しいランキング第3位

思った以上に現場が多い

 1年前のブログに「なんでもいいんで早めに現場をください」とデカ文字で書いたんですが、その後めちゃくちゃ現場があってビビった。多分もともと多かったと思うんだけど、私がその稼働率を知らなかったのと、「俳優は舞台以外の現場がない」と勝手に思い込んでいたんですよね。だから、毎週のように現場に行くとは思わなかった。

 まず去年の10月に大河ドラマのイベントがあって、学園祭のトークイベントが10月から11月の間に5カ所、そのあとファンクラブイベントが12月の頭にあって、12月中旬からボートレース場でトークイベントをやり始め、今のところ2回開催済み。おそらくまだ出そう。

 正直かなり辺鄙な場所にも足を運んでいて、バラエティ番組じゃないけど「呼ばれたらどこでも行きますよ」な感じが本当にすごい。ついていくの大変だけど、かなり楽しい。現場オタクをワクワクさせてくれてありがとうございます。

 

 そしてまあ現場でのサービス精神もすごくてだな……! トークショーって長くても1時間ぐらいなんですけど、本当に満足度が高い。詳しくは殴り書きのレポを見てほしい。すべてニュアンスで読んでくださいね。

◎2024年の学園祭

posfie.com

 

◎ボートレース

※どちらも飛び先ツリーになってます。

 

 ファンクラブイベントはとてもじゃないけどメモ取れない感じだったのでレポは何もない! なので代わりに、イベント前にビジュアルをガッチガチに整えてくる三浦さんのことを見てください。なんなのこの人!?!? オタクのことなんかどうでも良さそうなのに!?!? めっちゃ気合い入れてくるじゃん!?!? 最ッッッッッ高!!!!!

 
 
 
 
 
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 イベント系は作品のスケジュール次第だと思うんですけど、今年もたくさんあったらうれしいな〜の気持ち。そして何より、生で演技を拝みたいので……ぜひ舞台を……!

 嗚呼、オタクって貪欲だから困っちゃうね。

 

■オタク楽しいランキング第2位

めちゃくちゃ演技がうまい

 これまた1年前のブログに書きましたけど、『おっさんずラブ -リターンズ-』を見るまで“俳優・三浦翔平”のことマジで何も知らなかったんですよ。だから本当にずっと衝撃を受けている、演技がうますぎて。

 絶賛放送中のドラマ『天久鷹央の推理カルテ』で、三浦さんは主人公のバディ役としてご出演されているんですけど、とにかく出ずっぱりで場を回し続ける役なんですよ。このポジションに配置される役者の力量次第でドラマの出来が変わると言っても過言ではない、と思う。

www.tv-asahi.co.jp

 全体的にはコメディだけど、医療モノなので当然、人の命も扱います。要するに、コメディもシリアスもどっちもバランス良くできないとダメってこと。これは主演の橋本環奈さんもそうですけど、お二人ともそのメリハリがとてもお上手です。中途半端にせず、むしろ振り切っていく感じが、原作の二次元的なキャラクターにも合ってるんだよね。

 ドラマのプロデューサーさんが三浦さんについて「確かな演技力を備える翔平さんでなければできない役回りであり、いつも頭が下がる思いだ」とおっしゃっていたのも、めちゃくちゃうれしかったですねえ。

www.asahi.com

 ほかにも話したいポイントはいろいろあるんだけど、百聞は一見にしかずなのでとにかく『天久鷹央の推理カルテ』を見てほしい。基本的に1話完結なので、今からでも全然ついていける。毎週火曜日の21時からテレビ朝日です。TVerでも見られます。お気に入り登録もよろしくお願いします(超・回し者感)。

tver.jp

 

■オタク楽しいランキング第1位

 ここまでベラベラしゃべっといて、結局顔。すべては顔。顔こそが真実。私は三浦さんの顔を信仰しています(わかったわかった……)。

 もう今さら「三浦さんってかっこいいし、かわいいでしょ♪」とか言うつもりはないですよ。こちとら『おっさんずラブ -リターンズ-』出の永久ど新規なんで。平成を生きたモノたちは全員知ってんだよ、三浦さんの顔がすごいことは。

 でもちょっと待って。今はもっとかっこよくてかわいくなってるから、顔が。だからあらためて顔を見てほしい。

 

◎自分の顔がかわいいことを理解してないとできない顔(14:13あたりから)

youtu.be

 

◎世間の流行から500周遅れでMBTI診断やっててもかっこいい顔(0:54からずっと)

youtu.be

 

◎雪にはしゃいでる東京出身者の無邪気な笑顔(6:33あたりから)

youtu.be

 

ウッッッッッ……………………かわいいッッッッッ……………………………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 大変、もう取り返しがつかないわ。

 ということで、来年のお誕生日もよろしくお願いします! それまでどうか、心身ともに健やかな日々をお過ごしください! それだけがオタクの願いでございます。

 

 

【俳優】「おっさんずラブ-リターンズ-」を見たら三浦翔平さんにハマっちゃって自分が一番驚いてる話してもいい?

 約1年ぶりのブログがこれなんだけどいい? いいよ!

 気がつけばこのブログ、一番最初の投稿が2014年3月だったのでもう10年もダラダラと続いてました。信じられない、10年も実のない話を投稿し続けたなんて。しかもずっとオタクごとについて投稿しているので、少なくとも10年は途切れることなく何かにハマっている。何ならもっと前からオタクをやっています、恐ろしいね! ガハハ!

 Twitterのアカウントとかコロコロ変えちゃうから、私のオタク史が刻まれているのってこのブログか写真フォルダだけなんで、新しいヒトモノコトにハマったら今後もここに報告していきます。私の棺桶にはこのブログを全ページ印刷して、適当に入れておいてね。

 

 

 さて、今回は何を報告しに来たかというとだな、

おっさんずラブ-リターンズ-」を見てたら、俳優・三浦翔平さんにハマっちゃって動揺しているという件でございます。

 

 「おっさんずラブ」の冠がつく国内作品は全部見てきたので、当然「リターンズ」も心待ちにしておりました。もちろん、「また春田さんと牧くんが見られるんだ(涙)」といううれしさ。なので、1話の放送が始まるまで、追加キャストがいることを全く知りませんでした。はっきり言って、春田さんと牧くん以外に興味がなかったわけです。

 その証拠に、2018年版を一緒に見て香港に行ったオタクの友人と見た「リターンズ」第1話のLINE画面を見せてあげます。私が本当に最悪なことを言っているので、三浦さんとそのファンの皆さまには大変申し訳ございませんと先に謝罪します。

 

◉第1話放送中、和泉さん(井浦新さん)が登場した場面

f:id:YesNoMO3:20240506014807j:image

本ッッッッッ当〜〜〜〜〜に申し訳ございません!!!!!!!!!!!!!!!!!! 

 

 で、驚くのはこの約1時間後のLINEが↓ってことです。

 

◉1話&スピンオフ視聴後、公式Twitterの下記投稿を見たウチら

※アイコンが変わってるけどずっと同一人物とのLINEです。

 

f:id:YesNoMO3:20240506014821j:image

……手のひら返すの速すぎない?

 そして、第1話の何もわかっていない時点で和泉さんと菊様の幸せを願っていた我々。年季の入ったお腐りなので、嗅覚がかなり鍛えられている。

 

 なお、“例の”5話からは完全に「菊様親衛隊」と化しております。

https://x.com/yonayona_melon/status/1753438103132631126?s=46

https://x.com/yonayona_melon/status/1755974904569274633?s=46

https://x.com/yonayona_melon/status/1758536699523862615?s=46

https://x.com/yonayona_melon/status/1763608384065208555?s=46

 

 こんな感じで、第1話の時点でオタクになる結末は見えていたんですが、OLR放送中は「菊様」というキャラクターを愛でていた意識でした。なんせこれまでの人生で一度も「三浦翔平」という俳優を意識したことがなかったので、「“菊様”だから好きなのかもしれない」という気持ちがずっとあったわけです。

 OLRを見るまでの三浦さんの印象といえば、いまだに「ごくせん」や「花男」に引っ張られた“チャラいやんちゃボーイ”か、エ◯ベックス社長と浜崎◯ゆみのトンチキドラマに出てた人か、“高木雄也の友だち”ぐらいしかなかったんですよ。なのに、菊様はそのどれとも結びつかない、かわいくてイジらしい子犬のようなキャラクターで、「三浦翔平ってこんな演技するんだ」とシンプルに驚きました。

 で、ご本人のことを知りたくなって、手始めにインスタを見てみたんですよ。そしたら、番宣の間に挟まれる写真が「ザ★陽キャ」って感じでさ、一瞬めまいがしたよね。いや、過去にジャニーズを通過してきたゆえ、高木雄也の友だちだと知っていたので予想はできたけど、サーフィン! ゴルフ! ツーリング! ハイブランド! だったから、陰キャの私は怖くて怖くて……。

 

 でもさ、三浦さんってさ、

顔がめっちゃかわいいんだよね(また顔の話)。

 

 だんだんと顔のかわいさに抗えなくなってインスタをフォローしてしまい、過去のインタビュー記事を読んだり、過去作を見たり、過去作のSNSを巡回してオフショットを見たり、YouTubeチャンネルの動画を再生したり、冠ラジオを毎週聞いているうちに、ファンクラブに入っていました。これが一番怖い。

 要するに「菊様」をきっかけに、いつの間にか「三浦翔平」という俳優のオタクとして生を受けていたわけです。田中さんのオタクになった時も同じことを言ってましたが、おっさんずラブ -リターンズ-」出の三浦オタは永久新規と肝に銘じて、これからのオタク人生を生きていこうと思います。

 

 

 で、さっきから顔の話しかしてないんですけど、三浦さんのオタクを始めてから驚いたことが、大きく分けて3つあるんですよ。永久新規なりにちょっと語っていいですかね。

 

驚きその1:めちゃくちゃ演技がうまい

 俳優さんに「演技がうまいですね!」なんて言うのは失礼も失礼だと思うんですけど、OLRで本当に衝撃を受けました。どちらかといえば私は井浦さんがご出演されてきたような作品を好むタイプの人間なので、三浦さんの出演作はほぼ100%見たことがない。だから、どんな演技をする俳優なのかも全く知らなかったんです。

 そんな中で見た「菊様」は、前半は謎のイケメン、後半は切ない片思い担当として存在していて、最終的には思わず応援したくなる愛らしいキャラクターに育ったと感じています。菊様って、長らく和泉さんに片思いしていたけれど、その「恋心」に蓋をしたまま隣で過ごしてきた人じゃないですか。でも、やっぱり弟のままではいられなくなって、自分でケジメをつけてから告白して、だけど和泉さんには自分で前を向いてほしくて……みたいな、自分の心と相手の心を行ったり来たりするような役だと思ってます。「自分はこうしたい、だけどやるべきじゃないかもしれない」という、迷いと抑制の中で常に生きているような感じ。

 これを三浦さんに演じさせると、非常に繊細な表情と声色で訴えかけてくるわけですよ。笑ってるけど心は泣いてるように見えるし、「わかりません」と言ってるけど本当は全部明かしたい気持ちが隠れているように感じる。菊様の正反対な心の中まで見える(見せる)ような演技には、すごく感動しました。

 

 ちょっと一個、「演技うますぎだろ」とビビった具体的な場面を挙げていいですか。5話の熱海に行く前、自宅を出て車に乗り込むまでのシーンなんですけど。

自宅の鍵を閉める→和泉を見る→春田たちの車を見る→もう一回和泉を見る→「どうしました?」(ボソッとつぶやく)

 まずこの流れが自然すぎてビビる。間の取り方と声のトーン抑えるのがうますぎ。マジで日常を見ている感じ、演技感ゼロですごい。で、その後

「気になりますか? 春田さん」→(しゅん……)→「あ、運転しますよ」→(和泉さんやさしいかっこいい大好き大好きいい加減こっち向いてよ)

 という、発する声は冷静なのに心の声が表情に出まくっちゃってるシーン、なんなのこれは。とある雑誌のインタビューで、三浦さんがこのシーンを「あれは『好きー』ってなります」と、菊様が和泉さんにキュンとした場面だと語っていましたけど、それが的確に表現されてることにうなりましたね。こんな繊細な演技ができる俳優、なかなかいないっすよ。

 

 今まさに大河ドラマ「光る君へ」にご出演されてますが、こっちでも素晴らしい演技を見せています。藤原伊周役で、これがまあ〜とにかく憎たらしい。顔がカッコよくて存在が華やかだからこそ、全ての言動が嫌味ったらしくなっちゃうんです。

 完全に物語のヒール役を担っているんですけど(今は“一手に引き受けている”と言ってもいい)、こういう役が突き抜けてくれないと話が面白くならないし、主人公を食う勢いで目立ってこないと、1年間続くストーリーに強弱がつかないと思うわけです。視聴者から「心底憎たらしい」という感情を引き出せる力量がないと、ヒール役って絶対に務まらないわけですが、そういう意味ではすでに悲しいほど嫌われているのですごい(泣き笑い)。

 菊様はどこ行っちゃったの!? ってぐらいドスの効いた声と眼光は、「恐ろしい」という言葉がふさわしいですな。特に発声の方法を全く変えているのがすごい。なんなら地声とも違うので、一体何種類の声を使い分けてるのかって話。三浦さんの演技のうまさって、もしかしたら「声」に大きな理由があるのかもしれません。

 ちなみに、OLRと光る君へは同時期に撮影していたそうです。公安と平安、恋人と親子を行ったり来たりしていた井浦さんと三浦さん、超絶技巧俳優やでしかし……。

 

 あと、先日「髑髏城の七人」を見まして。とんでもねえなコレ。

 道連れ(?)にしたいので詳細はあえて伏せておくんですけど、あんなに妖艶な役も演じられる役者だとは知りませんでした。あとやっぱり、悪役がめちゃくちゃ似合うな〜と思っちゃいましたね。しかも、没落して悪役になるタイプ。眉目秀麗で才能に溢れる若者だったのに、関白になれず歯車が狂っていく伊周もまたこのタイプですよね。こういう役を三浦さんにやらせたくなる気持ち、めっちゃわかるんだよな。美しいものって壊したくなるもんね、わかるよ……(暗黒微笑)。

 今ならアマプラでレンタル、ネトフリで5月31日まで見放題なのでぜひ。6月には映画館での上映もあるので絶対に行きます。行かせてください。

www.netflix.com

www.geki-cine.jp

 

 てかそもそも、“あの”井浦新さんと短期間で近い関係性の役を3回も任されている時点で、業界からの信頼の厚さを感じるよね。井浦さんの隣にヘタな役者置いたら、浮いちゃって仕方ないもん。だからまた共演してください(大飛躍)。

 

 

驚きその2:役への理解と解釈が深すぎる

 永久新規なもので、菊様か伊周ちゃんぐらいしかわからないんですが、それにしても三浦さんって役への向き合い方がちょっと異次元かもしれない、と思っております。

 

※こっからOLR公式本の言及ありますのでネタバレ絶許な方は飛ばしてください※

 

 

 

 

 

 まず菊様ですけど、我々が萌えに萌えてた設定、あんたが考えたんかい!?!?!?!?!? と、全オタクが驚愕したはず。

 以前、ラジオで「役作り」についてリスナーから質問されて、「撮影の期間は役を“生きている”」という話をしてたのがすごく印象的で。菊様を生きていたからこそ、「なんでいつもパーカーを着ているんだろう?」って疑問が浮かんだんだと思うんですよ。“与えられた衣装”としか捉えてなかったら、「なぜいつもパーカーなのか」と考えることすらないわけですからね。そこに菊様の超絶一途な部分を掛け合わせて「警察学校時代に和泉に『お前それ似合うな』と言われたから」っつうご本人考案の裏設定になったと。今さらですけど、OLRに出てくれて本当にありがとうございます……(拝む絵文字)。

 

 あと、何よりもすごいのは、公安復帰後の生意気ッス。

 井浦さんのインタビューによれば、ここはもともとキスする予定はなくて、「本番で向こう(三浦さん)から」いきなり仕掛けたらしい。でもさあ、あの状況だったら絶対キスしたいじゃん、菊様は(真っ直ぐな眼差し)。

 和泉さんからのキスを待ってたのになかなかしてくれないから自分でいくって、“和泉さんと結ばれたあとの菊様”の解釈一致すぎてたまげる。ここでもやっぱり「役を生きる」姿勢が見てとれて、心から感謝しております。菊様が三浦さんじゃなかったら、和泉さんが井浦さんじゃなかったら、間違いなくこんなにハマってなかったからね。責任とって続編やってよね。

 

 

 で、もっと驚いているのは伊周ちゃんに対する向き合い方です。前述した通り、伊周は史実的にも大河的にも決して大衆に好かれるような人物ではないわけですが、三浦さんは今のところ、絶対に伊周のことを悪く言わないんですよ。

 伊周が両親に甘やかされて育ってきたことは確かだけど、「伊周は真面目に、きっと『父親と母親に褒めてもらいたいがために頑張ってきたんだな』っていうイメージ」と話していますし、

(ちなみにここでも「平安時代を生きてます」と発言されてますね。さすがや)

www.nhk.or.jp

 井浦さんご出演のNHK「土スタ」では、「幼少期から英才教育を受けて、とても愛されて育ってきてる人物」と説明していました。伊周って一言で言ったら「権力を持った親に甘やかされて調子に乗った無礼な若者」(言い過ぎ)なんだけど、絶対にそんな雑な説明はせず、常に伊周に寄り添った目線で紹介しているんです。悪いところを悪く言うのは簡単だけど、「なぜそうなったのか」「この言動の裏には何があるのか」を考えて、役に寄り添いながら演じているんだな〜と、こういう言葉一つひとつからすごく伝わってくるんですよね。

 そういえば「土スタ」で井浦さんが「伊周としてしっかりイメージして、ちゃんと(役を)作ってきてくれた」「(撮影)初日からちゃんと親子なんですよ」と三浦さんについて語っていました。現場で練り上げていく部分も当然あると思うけど、一旦自分で役を解釈して現場に持っていく真面目さには結構驚きました。今まで自分が抱いていたイメージとギャップがありすぎて。すみません(すぐ謝罪)。

 

 で、伊周が本格的に壊れ始めた18話後に公開された「君かたり」という音声コンテンツの話がすごかった。

 伊周が悪い方向に変わってしまった背景について、ご自分で「父が取れなかった天下を自分がとらなければいけない使命感」「自分以外ではダメだというプレッシャー」といった解説をしています。

 で、その源流となる父・道隆は伊周にとって「一番尊敬する人間で父」「進むべき道の指針を示してくれた人」「愛してくれる父親」であり、憧れに加えて「喜んでもらいたい」存在であると。こんなにパパのこと好きだったんだ、伊周ちゃん!? と衝撃を受けつつ、さっきの「使命感」「プレッシャー」がなぜ生まれたのかに納得し、親子関係まで含めた鋭い人物分析に感動してしまいました。

 

 で、さらにすごいのがその先。妹である定子様に「皇子を産め」と迫るシーンは、「道隆が乗り移っているかのようなシーンにしてほしい」と自らお願いしたんだそうです。これを知る前に実際の場面を見てますが、「完全にパパが生き返っちゃってる」と震えたもんね。顔は全然似てないのに、声色とか「皇子を産め」の言い方がそっくりなために、道隆の怨霊が見えるかのようなシーンで迫力がすごかった。

 「光る君へ」って、家父長制や“イエ”を守ることに執着する男たちを批判的なまなざしで見ている部分があるなと思っています。道隆と長男・伊周の親子関係と、2人が定子にしてることって、家父長制とイエ制度の直球ど真ん中なので、伊周が道隆のようになっていくことで、よりその忌々しさとバカバカしさが強調されていくんですよね。だから、「道隆が乗り移っているかのようなシーン」にしたことはすごく正しいというか、物語全体を俯瞰して見てもベストな選択だったと思います。

 

 ここからは勝手な想像の話だけど、ジュノンボーイがきっかけで芸能界に入り、いわゆる“イケメン俳優”という冠で長らくやってきただけに、伊周みたいなぶっ飛んだ嫌われ者を演じるのって、イメージ的にはあんまりよろしくないというか、引き受けるにはちょっと勇気が必要だった気がするんですよ。でも作中では鬼のように恐ろしい顔で怒鳴ったり、嫉妬や怒りで顔を歪めたり、絶対“イケメン俳優”がやらないようなことをやってのけるので、個人的にはかなりうれしい。大河をきかっけに役の幅が無限に広がったらいいな〜と思っています。てか、事務所がめっちゃ頑張っていい仕事もらってきてくれよな!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

驚きその3:実は結構“いいヤツ”かもしれん

 アイドルは人柄も含めて好きになってもらう商売ですが、俳優は演技が全てだと思っているので、本人がどんな人物なのかという部分は(倫理観が欠如しておらず、犯罪でもしない限りは)私にとってそこまで重要ではありません。ただ、今の世の中SNSはあるし、番宣でバラエティに出るし、演技以外の部分を自動的に摂取できる仕組みがあるわけで。あんまり夢を見すぎてもよくないと思うんですけど、最近は「結構いいヤツ」に見えてきてるわけですよ。

 

 これまでずっと書いてきた「役への向き合い方が真面目」に関連することだと、OLRの公式本にすごく好きなエピソードがありました。

 同作のプロデューサーが語っていたことで、劇中のとあるセリフに感銘を受けた三浦さんが、そのシーンの撮影前にわざわざ「きちんと届くようにぶちかましてきます!」と連絡してきたんだそう。……何それ、ちょっとかわいすぎるしいいヤツすぎない????? 実際のシーンもまた良くて、菊様の境遇だからこそ深く沁みるというか、言葉に実感がこもっていたような気がしました。

 

 あとは、高木雄也と仲良しすぎて一緒に住んでた時期があるとか(家事を率先してやっていた)、お子さんをママチャリに乗せて送り迎えしているとか、バレンタインやホワイトデーを「パフォーマンス」と言い切るリアリストぶりとか、休日にYouTubeの撮影で急に呼び出されても笑顔で応じてるところとか、好きエピソードは日に日に増えるばかりであります。最初は陽キャすぎて怖かったのに、「地元の高校にいた明るくて人気者の先輩」ぐらいの印象にはなってきた(どういうこと?)。

 

 信じられないことにここまでで8,000字以上書いてるんですけど、一つだけ要望をデカ文字で叫んでもいいですかね。

 

なんでもいいんで早めに現場をください。

できれば舞台(ストプレ)がいいです。

 

 俳優のオタクって場合によっては現場がマジで少ないのがつらい。定期的に舞台をやっている方ならいいんだけど、三浦さんは完全に映像よりの役者さんなので、現場で水を得るオタクとしては、そのうち干からびるんじゃないかと戦々恐々としている。なのでなるはやで現場をください!!!!!!!!!!!!!!!! できればその抜群な演技力をバシバシ浴びられるストプレ舞台でお願いします!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 ここまで読みきったあなたはどう考えても三浦さんのことが気になっちゃってるので、最後に宣伝失礼します。 

 

毎週日曜 夜8時から大河ドラマ「光る君へ」出演中! 初大河なのにめっちゃ嫌われ役だよ!

www.nhk.jp

 

毎週水曜 夜11時半からラジオ「三浦翔平 It's 翔 time」放送中! だいぶユルいよ!

www.nack5.co.jp

 

これがウワサの陽キャインスタグラムだよ! 顔がかわいいね!

 
 
 
 
 
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YouTubeチャンネル「三浦屋の翔へいへ〜い」超気まぐれで更新されるよ! このチャンネル名、何!?

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 以上、ゴールデンウィーク最終日をブログに費やしたオタクでした。

 

 

【テレビ】『連続ドラマW #フェンス 』からはじめる社会派ドラマのススメ 〜いいから無料で第1話を見ろ〜

 『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』『MIU404』などのヒット作を手掛け、ドラマファンのみならずお馴染みの脚本家になっているだろう野木亜紀子さん。そんな野木さんの最新作『連続ドラマW フェンス』が、現在WOWOWで放送中なのをご存じでしょうか。

www.wowow.co.jp

 4月16日に最終回を迎える同作、オンデマンドではすでに全話配信済み。私は放送を待てずに配信で最終回まで見てしまったのだけど、見終わってからまず、野木亜紀子先生に感謝しました。そして、「これからもあなたの脚本を信頼します」と手を合わせたのでした。

 

 「沖縄を舞台に性的暴行事件の真相を追う、エンターテイメント・クライムサスペンス」と銘打たれた『フェンス』。さまざまな問題が横たわる中で進むストーリーは、楽しい気分になる場面ばかりではないです。むしろ、やるせなくなったり苦しくなったりすることのほうが多く、最後にようやく希望が見えてくるような感じ。

 しかも、地上波放送でも無料配信でもなくWOWOWの作品となると、そもそも視聴のハードルが高い。それでも、この良作をスルーしてしまうのはもったいないと思っています。特に映画・ドラマ好きな人が見たら「これぞ野木さん」と感じるような骨太作品だと思うので、ぜひ見てほしいです。

 

 「だけど、今から全話見るのは無理でしょ?」「最終回だけ見てもわからないし……」と思ったあなた。よく聞いてください。なんと、

最終回が放送される4月16日の18時から、

第1〜4話の一挙放送があります!!!!!!!!!!!!!!!!

www.wowow.co.jp

しかも第1話は無料で見られる!!!!!ヤッタネ!!!!!だったらとりあえず、1話見てから2話見るか決めればいいね!!!!!ね!?!?!?!?!?!?

 

 さて(急冷静)、ここから『フェンス』の中身に触れていこうと思います。私がこの作品をおすすめしたいポイントは、大きく分けて以下の2つ。

◎「はじめての社会派ドラマ」にピッタリ

◎「女性の連帯」「男性性の呪縛」を“どちらも”描く

 それぞれ具体的に書いていきますが、前提として、“最終話まで見ている人の感想”だということをご了承ください。また、決定的なネタバレはしませんが、人物設定についてはある程度説明を入れます。なので、ネタバレ絶対に許さない人はこれ以降読まないでもらって、今すぐWOWOWを契約してください。

 

 

 

 

 そんじゃいきます!

 

 

 

 

◎「はじめての社会派ドラマ」にピッタリ

 日本でもようやく、現行の社会問題や政治などを“エンタメ”として発信する作品が増えてきたけど、その流れを作ってきた1人が野木さんだと認識しています。だからこそ、とっつきにくい(と思ってしまう)テーマをどうやって見せればいいか熟知していて、ドラマとしてもちゃんと面白い。そしておそらく、「難しいテーマだから見るのをやめよう」と思ってしまう人たちへのアプローチを強く意識している気がします。

 『フェンス』は沖縄が舞台であり、沖縄だから抱えざるを得なくなったさまざまな問題が描かれます。……といっても、その全てを正確に理解している人はほぼいないのでは。私もはっきり言って、教科書に載っていたことすら覚えている自信がありません。

 一方、作中にはとにかく“説明”が多い。例えば、主人公の雑誌ライター・キー(松岡茉優さん)が編集長から「沖縄についてどれぐらい知ってる?」と聞かれるシーン。キーは沖縄の歴史から基地問題までをつらつらと喋りながら、「これぐらいしかわかんないですわ〜」みたいなことを言うのだけど、多分ほとんどの視聴者は「そんなに知ってんのかい!」と驚くと思います。しかし、ここで語られた「沖縄」は、その後『フェンス』で描かれるアレコレを見る上で必要な前提知識なんですよね。

 普通のドラマなら「説明セリフが多い場面」だと嫌がられるかもしれませんが、『フェンス』の場合は、制作側が意図的にこうした説明セリフを入れているように思えました。登場人物を介して、「おめーら本土の人間は沖縄のことなんも知らんだろ? だったら教えてやるよ」と言っているような感じ。逆に考えれば、こうした場面が「ドラマを見ているだけで自然に沖縄のことを学べる」仕組みを作っているわけです。

 社会派作品が避けられる理由の一つに「知識がないからよくわからない」があると思っていますが、制作側はそこに配慮したのかもしれません。だから私は、今まであまり社会派作品に触れてこなかった人、なんか難しそうだと思って避けてきた人にこそ『フェンス』を勧めたい。出演者から「まずは知ることが大事」といったコメントが何度も出ていたけれど、まさに「目の前の問題を多くの人に知らしめる」ことが作品の目的なのだと感じました。

 

 また、ミステリー要素やちょっと笑えるシーンもあって、エンタメ作品としてしっかり成立しているところもスゴい。最初に書いたように、胸を締め付けられるような場面も多いけれど、硬軟織り交ぜながら話が進んでいくので、ホッとする瞬間もちゃんと存在します。

 だからとにかく、まずは第1話を見てほしい。4月16日18時から放送の第1話は無料で見られます。「WOWOWオンデマンド」なら、BS視聴環境がなくてもスマホタブレットで視聴可能。しかも今見たら「お申し込み月は無料」らしいです。逆に入らない理由を教えてもらっていいですか?(圧)

www.wowow.co.jp

 

 ということで、私の中では「はじめての社会派ドラマ」としての『フェンス』を一番にお勧めしたいのだけど、もうちょっと踏み込んだ理由がこれです。

 

◎「女性の連帯」「男性性の呪縛」を“どちらも”描く

 全5話を見終わってから、『フェンス』というタイトルが非常に秀逸だと感じました。第1話でキーが取材のため沖縄を訪れ、一番最初に違和感を抱くのが米軍基地のフェンス。どこまでも続くその長さに、視聴者も驚かされることでしょう。

 しかし、フェンスのような“隔たり”は私たちの生活にたくさん潜んでいて、作品の中では特に「沖縄と本土」「日本とアメリカ」「人種」「ジェンダー」「世代」について描かれていきます。この中で私が特に印象深かったのは「ジェンダー」についてでした。

 米兵による性的暴行事件を訴えるブラックミックスの女性・桜(宮本エリアナさん)とキーがバディとなって、事件の真相を探っていくのがこのドラマの主軸。この2人に加えて、世代や立場、生い立ちの違う女性たちが“連帯”して支え合い、それぞれに前進していく姿が『フェンス』の面白さと言っていいでしょう。

 正直なところ、“女性のバディもの”と聞けば上記のような展開は大体予想できますし、それを期待して見る人も多いはず。なので、これと言った目新しさはないのですが、そんな中でも目立っていたのは、女性同士で「あなたは悪くない」というやり取りが何度も見られたことです。

 「短いスカートを履いていたから」「そんな格好で出歩いているから」「抵抗しなかったから」など、被害に遭った側にも落ち度があると“思い込まされる”言葉の数々。これに女性自ら徹底的に抵抗しながら、「あなたは悪くない」と優しく包み込む。こうして女性が連帯する場面が各話で見られ、胸のすく思いでした。

 

 一方で、男性の描き方も抜かりない。基本的に『フェンス』に出てくる主要な男性キャラクターは、圧倒的加害者か、無意識に男性性(男らしさ)を見せてしまう人の2択。その中で、男性性に苦しめられるキャラクターというのが、JO1・與那城奨さん演じる仲本颯太です。

 颯太は、家族のために米軍基地で働く“長男”。両親と妹がいる彼の家庭には大きな問題が横たわっているものの、家を出る選択肢はありません。なぜならば、颯太は「長男だから」自分に選択肢はないと思い込んでいる(思い込まされている)のです。これはまさに「男性性に縛られる男性」の姿で、影に隠れがちなジェンダー問題の一つだと感じています。

 女性主人公なので、視聴者は女性の活躍を期待しているでしょうし、男性側のジェンダー問題を描かなかったとて、大きな不満は出ないと思います。それでも一歩踏み込んで、「女性と男性」の隔たりにとどまらない複雑なジェンダー問題の構造、ひいては社会問題の構造を、颯太というキャラクターを通じて見せたわけです。私が『フェンス』の中で一番驚いたのは、間違いなくこの部分でした。

 野木さんとプロデューサー・北野拓さんの対談では、野木さんから「私はあの役(颯太)に希望を託しているんですよね」という言葉もありました。この意味は第5話ではっきりとわかりますので、絶対に最後まで見てほしいです。

www.cinra.net

 

 ……え? どうやって見たらいいかわからない?

 下記のページにアクセスして、何も考えず個人情報を入れてください(特殊詐欺?)。

www.wowow.co.jp

 

 

 最後にファンとして、與那城さんが『フェンス』に出演されたことを大変うれしく思っています。與那城さんが出ていなかったら、私はこの作品と出会っていなかったでしょう。これをきっかけに、“知ろうとし続ける努力”をしていきます。素晴らしい作品に全力で挑んでくれて、ありがとうございました。

 

 

 

【映画】WOWOWドラマ『フェンス』を見る予定の人に、映画『SHE SAID』を勧めたい

JO1・與那城奨さん、ドラマ『フェンス』ご出演おめでとうございます!!!!!!!!!!!

wowow.co.jp

 今さらだけど、うれしいから何度でも言っちゃう。しかも(ちゃんとした)映画並みのクオリティが約束されているWOWOWで、『逃げ恥』『アンナチュラル』などのヒットドラマを手がけた野木亜紀子大先生の脚本という、「こんなに恵まれちゃっていいの?」状態で本当にありがたい。誠にありがとうございます。

 単純に與那城さんがどんな演技を見せてくれるのか楽しみなんだけど、正直なところ、毎週「カッコよかった♡」では終われなさそうな気配は強く感じている。性暴力や基地問題が題材であることはもちろん、これまで社会派作品を多く世に送り出している野木さんの脚本であること、出演者のほとんどが沖縄出身の“当事者”であることなどがその理由だ。作り手が真剣に問題と向き合い、真っ直ぐに伝えようとする姿が見えてくる。

(これを地上波でやったらなおよかったと思うけど……。何が理由かわからないので、深くは突っ込みませんが)

 

 だからこそ、私も事前の準備をしてから『フェンス』に挑もうと思い、沖縄で未成年の少女たちの支援や調査を行っている、上間陽子先生の著書『海をあげる』を購入した(これから読みます)。

※この辺りの記事を読むと、本の内容や沖縄の現状がふんわり理解できるかも。

news.yahoo.co.jp

 

 さらに、現在公開中の映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』が、これから『フェンス』を見ようとしている人に向けた“いい教材”になりそうだと思ったので、ぜひおすすめしたい。

shesaid-sononawoabake.jp

 私はもともと、こういう「実話ベースのストーリー」「記者カッコいい作品」が大好きなので、すでに今年No.1が決まったと思うぐらい感銘を受けた。だけど、すでに上映館数が少なくなってるし、アカデミー賞からはガン無視されるしで、マジでキレそう。だからお願い見て!!!!!(雑)

 

 で、なんで『フェンス』を見ようとしている人に勧めたい映画なのかというと、「記者と当事者」「性暴力とシステム」という軸が共通していると感じるからだ。そして、『SHE SAID』は『フェンス』のような作品が生まれる大きなきっかけとなった、「#MeToo運動」の始まりを描いているからである。

 

※「#MeToo」について知らない人は、まずこのあたりを読んでみるのはいかがでしょうか。『SHE SAID』に登場する、実在の記者2人のインタビューです。

www.businessinsider.jp

 

 当然、「難しいことはいいから、推しの演技だけ見られればいい」って人もいるだろうし、それはそれでいいと思う(というか、私は口を出す立場にない)。ただ、これから『フェンス』で描かれるだろうことは、決して「ドラマの話」ではなく、「今もどこかにある真実」のはずだ。そして、一度でも真実を知ってしまえば、もう「知らないふり」はできない。しちゃいけない、とすら思う。

 おそらく、それぐらいの覚悟を持って見たほうがいい作品になるだろうし、そんな作品に與那城さんが出演することがとても誇らしい。だからこそ、いちオタクの自分もしっかりと受け止めたい。そのためにできることを、放送までにやっておきたいと思っているワケだ。

 

 前置きが長くなったが、『SHE SAID』に少しでも興味を持ってもらうために、前述した「記者と当事者」「性暴力とシステム」という共通点について、ちょっと説明させてほしい。

 

■記者と当事者

 『SHE SAID』は、ニューヨーク・タイムズ紙で働く、実在の記者2人が中心に描かれる。彼女たちは、数々の名作を世に送り出した映画プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインの性暴力を告発しようと奮闘するも、そう簡単に事は進まない。なぜならば、被害の“当事者”である女優やモデル、スタッフたちが、事件について語ろうとしないからだ。

 その理由は、話(取材)が進む中で明らかになっていくが、2人の記者および新聞社は、誰かが実名で被害について証言するまで、絶対に記事を出さない。

 前クールに放送されていた日本のドラマ『エルピス』の中に、「権力っていうのは瞬殺するしかないんだよ。いかに一撃で倒すかだ。モタモタしてたら反撃を食らう。そんなことしてる間に、敵は全力で倒しにくる」という週刊誌記者の台詞があったけど、まさにこれ。ワインスタインという権力者を一撃で倒すには、誰が見ても明らかな被害の証拠が必須なのである。

 

 しかし、被害女性たちに当時のことを思い出させ、その内容を自ら語らせることは、暴力性をはらんでいると感じた。『SHE SAID』で特に印象に残ったシーンがある。取材も裏取りも進み、実名で証言してくれる被害女性が1人でもいれば記事にできるという段階で、記者の1人が「誰かがオンレコ(公表して差し支えないこと)で話してくれたら」と漏らす。しかし、もう一人の記者はこの発言に「それは違う。彼女たちは公表を望んでいない」と返すのだ。

 記者が「ワインスタインの悪事を告発したい」と正義感を持って取材するのは“仕事”だが、被害女性たちはそうじゃない。記者以上に強い正義感を持ち、あらゆるリスクを犯しても公表するという勇気がなければ、決して行動できないだろう。被害者側が圧倒的不利な状況に置かれることには憤りしかないが、だからこそ“告発”というものは、慎重に扱わなければならないワケだ。

 映画の終盤、ある女性から記者に「記事に名前を出してもいい」と電話があったシーンは、ボロボロ泣いた。被害女性たちの勇気と正義感が、世界を動かした瞬間だった。

 

 『フェンス』もまた、松岡茉優さん演じる雑誌ライターが、米兵による性的暴行事件の被害を訴える女性(宮本エリアナさん)を取材しながら、事件の真相に迫る話だと予告されている。真実に迫り白日の下に晒す記者は素晴らしい仕事だと思うが、その裏には必ず、“当事者”の勇気と正義感がある。これを忘れずに、ドラマを見たいと思っている。

 

■性暴力とシステム

 『SHE SAID』の公式サイトに“答え”が書いてある。「問題はワインスタイン以上に、性加害を守るシステムにある」という一言のことだ。性暴力は個人の感情や生理的欲求の問題ではなく、“構造”の問題だと端的に示す、極めて重要な台詞だと思う。

 ワインスタインは自身の権力を使い、絶対に逆らえない相手に性暴力を働いた。抵抗した女性は、永久に映画界から締め出す。そもそも、女性たちは示談に応じるしかなく、少しでも性暴力の事実が外に漏れれば訴えられてしまう。どんな被害を受けても“なかったこと”にされるし、そうしなければ生きていけない状況に置かれるのだ。権力者をさらに優位に立たせ、弱者を排除するシステム。問題の根源はここにあるということを、『SHE SAID』を見て改めて実感した。

 これは性暴力のみならず、例えば上司から部下へのパワハラをはじめとした、あらゆる労働問題にも同じことがいえるだろう。「ドラマや映画の話」ではない、「今もどこかにある真実」なのである。

 

 日本の防衛のため、沖縄に基地を置くアメリカ。基地問題については勉強不足なので、ここでは何も言えないが、米軍による性的暴行事件が起こった時、一体「誰を守るシステム」が作動するのだろうか。『フェンス』も、そこまで踏み込んだ内容になることを期待している。

 

 

 最後に、明日27日にTBSラジオ『アフター6ジャンクション』で、『SHE SAID』が取り上げられる。同番組のパーソナリティであるライムスター・宇多丸氏が、毎週1本、映画の評論を展開するコーナーで、18時半ごろからスタートする(番組は18時スタート)。興味を持たれた方は、ぜひ聞いてみてほしい。

 私なんかよりよっぽど深い読み込みをされて、的確に言語化してくれるはずだ(ハードルを最大限まで上げておく性悪リスナー)。

www.tbsradio.jp