前回、「このブログは私のオタク史をダラダラと記録しているものなので、何かにハマった場合はここに自己申告をしています。私が死ぬときはこのブログの記事を全部印刷して棺桶に入れるつもりです」と書いたんですが、実はまだちゃんと触れてないオタク歴がありまして。振り返れば私のオタク人生は、お笑い芸人から始まっていました。
いつもそうだけど、今回は特に自分のお笑い芸人オタク歴をただダラダラと記録するだけなので、各自もろもろよろしくお願いします。ドンデコルテの名前につられて飛んできちゃった人はすみません。公式YouTubeチャンネルとか見てください。本体は全然更新されてないんで益々荘のほうがいいかもです。まあYouTubeで「ドンデコルテ」って調べればいっぱい動画出てきますので、ぜひご覧ください。
そんじゃここから、棺桶に入れて天国で人生思い出すための記録を書くよ〜。
前提として、私は「オタク」を金と時間をかけたファン行動と定義しております。「ファン」は、好きだけど金と時間をかけるほどの優先順位じゃない、みたいな感じ。ちなみに、自分が勝手に好きで勝手に楽しんでいるだけなので何も「推し」てはいません(面倒なので便宜上使うことはあります)。
そういう意味で人生をさかのぼると、金と時間をかけてオタクをやり始めたのは高校を出てから。詳細は省きますが高校時代は軍隊のような部活に入っていたので、とてもじゃないけどオタクなんてやってられません。ただ、お笑いファンではありました。最初にファンになり、その後オタクとなったのは次長課長です。
今でも覚えている最初の出会いは、『爆笑問題の検索ちゃん』で見たコント。それ自体は正直覚えてないんだけど、井上さんがケガをして入院するネタで、めちゃくちゃ面白かったことだけはなんとなく記憶にある。あと、井上さんがマジでカッコよかった(堂々のワーキャー)。「芸人にこんなカッコいい人いるの!?」と大衝撃を受けて、それからネタ番組を見るようになりました。
このときすでに次長課長はテレビスターで、河本さんの「おめぇに食わせるタンメンはねぇ!」なんかもあり、明るくおちゃらけた歌うま芸人って感じだったと記憶しています。一方、単独ライブでやるコントは結構ブラックなのが多くて、そこが次長課長にハマるきっかけでもありました。ちなみに、Wikiによれば「同窓会」「チコちゃん」「ゴミ屋敷」は怖いネタとして知られているらしい。私は「チコちゃん」が知っている範囲の次長課長のネタで一番好き。
じゃあそのまま次長課長のオタクになったのかというと実は違くて、最初にオタクになった=現場に通い始めた芸人は平成ノブシコブシです。こっちはきっかけを全然思い出せないんだけど、2000年代前半の若手芸人コント番組全盛期に何かを見てハマったんだと思う。可能性が高いのは『コンバット』。その2年後に『ピカルの定理』が始まって大ブレークしたんだよね。このころはまだお笑いが流行っていたので多分ブレークしていたと思います。
初めて行った吉本の劇場は無限大ホールでした。おそらくこれが人生初のお笑い現場だったはず。「AGE AGE LIVE」とかやっててさ、外から劇場の中が見えてた時代ね。明るくなる前の安村さんがいたり(アームストロングは結構好きでした)、かたつむりの林さんの顔が異常に好みだったりした、いい思い出。ノブコブのことは全然覚えてない。てかそもそも、ノブコブに対して「好きなネタ」がない。なんか全体的に面白かったんだと思います(雑)。
でも、新宿の専門学校に通っていた私は昼休みにダッシュでルミネtheよしもとに行ってノブコブと写真を撮って握手をして授業に戻る、みたいなことをしてました。若気の至り。あと、ノブコブは『HNKラジオ第2』というトークライブを渋谷エッグマンで定期的にやってて、それに行ってましたね。『御コント』はチケットが取れなかった記憶がある。
そしてノブコブで外せないのはラ・ゴリスターズですよ。この文字面にピンときたら同世代のお笑いオタクだ! ピース好きな大阪の友だちとライブに行ったな〜。インターネットを介してつながった数少ない友人の一人ですわ。
こうしてノブコブのオタクをやっているうちに次長課長のライブにも通うようになり、今のところ最後になっている2012年の単独ライブ『高山』にも行きました。めちゃくちゃ覚えてるのが「影絵」のネタ。この日の新ネタだったと記憶してるんだけど、途中で河本さんが笑い出し、つられて井上さんも笑ってネタが進まず、客は何が起こってんのか全然わからないけど2人がシルエットの状態で笑ってるのが面白く、ルミネが謎の笑いに包まれていましたね。ちなみに、河本さんは井上さんを笑わせるために芸人をやっています(意訳)。
これが覚えている限り最後のお笑い現場だったんですけど、調べたらマンキンタンが2009年結成だから、ワンチャンどこかで銀次さんを見ていたかもしれない。「ばちーんLIVE」とか行った気がするし。まったく記憶がなくて申し訳ないんですが。
で、こっからアイドルや俳優などいろいろなオタク道を練り歩き、芸人は「テレビの人たち」になっていきました。私の基準でいえば、オタクからファンに戻ったということ。それでも『M-1』だけは毎年見ていて、普通にネタ番組として楽しんでいました。2015年以降は知っている芸人が年々減り、「誰に勝ってほしい!」とかそういう思い入れもなく、ほぼ初見でネタを見て笑うだけ。唯一、2020年にやったニューヨークの「細かい犯罪」のネタが好きすぎて、彼らの公式YouTubeで片っ端からネタを見まくったぐらいですかねえ。あのネタは今でも定期的に見ちゃうぐらい本当に好き。
とか言っといて、2025年の『M-1』はリアタイしてませんでした。なぜなら、マジで知らない芸人ばっかりだったから。過去に決勝まで進んだ真空ジェシカ、ヨネダ2000、エバース、ヤーレンズ、ママタルトはかろうじて顔とコンビ名が一致するぐらい。ヤーレンズは準優勝した2023年の大会で面白いコンビだと認識していたので、「ヤーレンズが優勝したらうれしいな〜」ぐらいのテンションでしたね。結局終わってからTVerでたくろうの優勝ネタだけ見て爆笑し、「こりゃ優勝するわ〜」って納得して寝た気がする。
急に怖い話をするんですけど、自分が一体いつドンデコルテのネタを見たのかまったく思い出せません。天国で思い出すためにこれ書いてんのに、現世で覚えてないのかよ。
ただ、1本目の「デジタルデトックス」を見たときに、とんでもない漫才師がいたもんだと衝撃受けたことは覚えています。毎年見ていた『M-1』で、初めて受けた衝撃。ネタの面白さはもちろん、ストーリー作りのうまさ、演説スタイルの斬新さ、2人の滑舌と声質のよさ、とにかく「うまい」うえに私の好みど真ん中のネタだったんですよね。
ニューヨークの「細かい犯罪」もそうだけど、社会と地続きのブラックユーモアが大好きなんですよ。映画でもそう。アダム・マッケイの作品とか本当に好きで。よかったらぜひ『ドント・ルック・アップ』をNetflixで見てください(急宣伝)。
本来なら暗くなりそうな話題を笑い飛ばすネタこそ芸人の腕の見せ所だと思っているのと、個人的に自己啓発セミナーそのものをお笑い認定しているため、それを小馬鹿にする感じのネタをやったドンデコルテとは「馬が合いそう」と直感的に思いましたね。
このネタを語ろうと思えばいくらでも語れるんだけど、一個だけ絶対に伝えたいのは、小橋さんはめちゃくちゃツッコミがうまいということ。間の取り方も完璧だし、“巻き込まれる相方”としてちょうどいい存在感を最初から最後まで保っているのがすごい。あとから2024年の敗者復活戦のドンデコルテを見たんですけど、このころはもっと小橋さんが前に出てた感じがして、ちょっとバランスが悪い印象を受けました。銀次さんも今のほうがどっしりと落ち着いていて、「変な主張をもっともらしく言う」漫才として、見てるほうは絶対に今のほうがしっくりきてんじゃないかなと思います。
そんで2本目の「街の名物おじさん」。これもまた秀逸で、2本目にやるからこそ光るネタでした。ね、小橋さん?
(注釈:小橋さんは1本目に「街の名物おじさん」をやろうとして銀次さんに「違うよ」と言われたそうです。本当にありがとう銀次さん。詳しくはこちらの9分30秒あたりから)
これもまた語ろうと思えば延々語れるんだけど、褒めポイントを一つだけ挙げるなら、最後の「いや二択じゃないんだよ」という締めツッコミですね。これは本当にすごい。2025年の『M-1』で披露されたネタの中で一番好きなフレーズです。
私の解釈では、曖昧を許さずなんでも白黒つけなきゃ気が済まないうえに、ゼロヒャクで極端に考えがちな世論への皮肉だと思ってます。なんで「どっちか」を選ばなきゃいけないのか、ほかの選択肢を考えなくていいのか、そもそも誰に選ばされているのか……「いや二択じゃないんだよ」からは、そんな問いがプンプン匂ってくるわけです。世の中への深すぎる眼差しをたった4分の漫才ネタとして完全に昇華しているすごさ。何度見ても圧巻です。
『M-1』の日までドンデコルテのことを一切知らなかったんですけど、「とにかくネタがド好みなコンビ」として記憶に残りました。ただ、たくろうもめちゃくちゃ面白かったので、しばらくは2組のYouTubeを見たりして、ゆるゆると追いかける感じに。そこでぶち当たったのが、沼津ラクーンよしもと劇場チャンネルの動画です。
四隅をピッチリ揃えたように整っていて、世の中をメタ視点で眺めるネタをやっていた2人が、ゆる〜い雰囲気の中でパフェを食べている……「ドンデコルテって普段こんな感じなの!?」と驚きました。平場(というかネタ以外全部)は銀次さんがしっかりしていてツッコミや解説役、一方の小橋さんは常時フワフワホワホワしていてイジられキャラというギャップ。30歳を超えて組んだコンビだからか、2人ともトゲがなくてまとう空気が柔和なのも良い(たまに小橋さんのすっとこどっこいにキレる銀次さんはいる)。
あと、2人ともちゃんとお互いの目を見て話すのもめっちゃ好き。ネタ中もそうだけど、こういう細かいところにコンビのコンディションが出ると勝手に思っているので、結構気になっちゃうんですよね。全然相方を見てない漫才師は「ネタをやっている」感じが露骨に出てしまうので、ドンデコルテはぜひ今のままでいてほしいな……。
ということで、明確にドンデコルテへと舵を切ったのはこの動画でした。ありがとう沼津ラクーンよしもと、ありがとううえたけさん。
こうなってくると、次の行動は「現場に行く」しかありません、私の場合。なんのオタクをやっているときも現場に行かないと熱が冷めてしまう薄情なオタクなんですが、これは明らかに始まりがお笑いオタクだからですね。お笑いは毎日どこかで現場があり、よっぽど人気の公演じゃない限りチケットも簡単に取れる。だから「現場に行きたい!」と思いさえすればすぐ行動に移せるので、どんどんハマっていける。まさに「鉄は熱いうちに打て」です。
一方、平日の昼間など物理的に行くのが無理な公演もたくさんあって諦めがつくので、「行けたのに行けなかった」というストレスもほぼない。しかも人気の公演はだいたい配信があるので、「見たかったけど見られなかった」がほとんど起こらないようになっている。これはさすがに「吉本興業ありがとう」と言わざるを得ないです。振り返れば私の人生ってほぼ吉本興業とともにある。なんか悔しい。
1月は諸事情で忙しく、最初の現場は29日の『実況お笑いプロ野球』でした。本当はドンデコルテ2人揃った公演を初現場にしたかったんだけど、先ほどの沼津動画で小橋さんのオタクになってしまったため、とにかく最短で見に行こうとした結果がこれ。ツイートからもお察しの通り、現場に行ったことで完全に小橋さんの“愛らしさ”にやられています。
「これ出るためにM-1頑張った〜❗️」と喜んでいたドンデコルテ小橋さん、某氏がご覧になったら絶対に“ザコムーブ”となじられるド天然をやらかしてて大ニッコリ😄👏2枚目は写真撮影の間もニッ社の辻さんに何かを一生懸命説明しているところです(かわいい)#オワプロ pic.twitter.com/azOMeyTl9v
— モト (@everydaygoofing) 2026年1月29日
となりのチームの打線が気になってドンデコルテの小橋さんにめり込んでいくニッ社の辻さん見てください#オワプロ pic.twitter.com/4waWeMV8jH
— モト (@everydaygoofing) 2026年1月29日
このとき2月頭のチケットも持っていたんですが、急きょ31日の代演が決まり、耐えられなくなってチケットを確保し、無事ドンデコルテ初生漫才を見ました。広義のチャーハン仕事だった日。
銀次さん「こういうチャーハン仕事もあるんですねぇ」
— モト (@everydaygoofing) 2026年1月31日
↑家族チャーハンの代演をすることになったドンデコルテのつかみとして最強だろこんなの pic.twitter.com/POaVelHIba
15年以上ぶりに舞い戻った無限大ホールはいつの間にかマンゲキになってたけど、近くには変わらずOUTBACKがあってうれしかったなあ。ルミネは(多分)何も変わってなくて安心した。実は神保町に行ったことがないんですけど、3月はちょこちょこ予定がある。大宮も行くし、4月はNGKにも行く。マジで楽しみ。吉本の劇場じゃないところにも行くし、このまえ行った。直近だと、22時から下北沢でスタートした「渡部クイズ大会」。こういう激狭キャパでやる意味不明な現場が本当に大好きなのでどんどん出てほしい。出てください。
『渡部クイズ大会29』め〜〜〜ちゃくちゃ楽しかった❗️❗️❗️❗️❗️
— モト (@everydaygoofing) 2026年2月21日
小橋さんと並んだたいこーさんが「銀次さんみたい!」「横顔が似てる!」となり、のぞき込む小橋さん「夜に染まった銀次みたい…」😂😂😂 pic.twitter.com/f299OvdcMl
こんな調子で毎月、なんならほぼ毎週どこかの現場に行ってドンデコルテを見る「オタク」に戻りました。戻ってみて、「結局お笑いオタクが一番自分に合ってるのかも」という気持ちになっています。なんなら次長課長のコントもまた見たい。いつかルミネで一緒になったら、私の人生が交差してしまうので絶対に行きたい。いや、行く。
ただ一つ、最大の不安がありまして。それは、ドンデコルテが賞レースに出ることです。これまで私がオタクをやってきた次長課長と平成ノブシコブシは、正直言って賞レースとは無縁でした。出てたけど上位を狙いにいくようなコンビじゃなかったし、すでにテレビで売れてたから、結果は彼らの人生を左右しなかったわけです。ドンデコルテは『M-1』で爆ハネしましたが、優勝はしていない。こんなに面白いコンビなんだから、何かしらの称号を得てほしいと思うのがオタクの心理じゃないですか。できることなら『M-1』で。そりゃあ目の前に優勝があったんだから、次こそはつかんでほしいと願ってしまいます。
特別思い入れのあるコンビが出ていなかったから、私にとって『M-1』をはじめとした賞レースは“娯楽”でした。それがもう、予選から緊張する“大会”になってしまった。本番が近くなれば劇場の雰囲気も変わるだろうし、そのころ自分の感情がどうなるのか、まったく予想がつきません。ただ、2人が出るなら応援するだけなので、とにかく悔いのないようにブチかましてほしいなと思います。もしかしたら日本一気が早いかもしれない。もちろん『R-1』の銀次さんも応援してる。絶対にいい結果で終えてほしい。ピン仕事でもずっとコンビのことを考えてくれてありがとうございます。
2人の絶妙な距離感とか、好きなネタの話とか、出囃子めっちゃいいよねとか、まだまだいろいろ書き記したいことはあるんですけど、多分しばらくドンデコルテのオタクを続けそうな気配があるので、その辺の話はまた別の機会に。