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【アイドル】#JO1 、すぐに飽きると思っていたのに 〜與那城奨さん27歳のお誕生日によせて〜

 私は大変軽薄な人間なので、同じ熱量で何かを「好きでい続ける」ことがとても苦手である。人生の半分以上、偶像を愛でるオタクをやっているのに、一つのことに熱狂できるのは大体3年が限度。1年で急にフッと熱が冷めて、買い込んだものを全部売り払ったこともあるし、なんというか、オタクとしての自分は本当に信用ならないと思っている。

 

 コロナ禍のちょっと前、熱狂できるオタクコンテンツに巡り会えていなかった私の目の前に降ってきたのが「日プ」と「JO1」。今さら出会いの話をしてもつまらないので割愛するが、これから世界はどうなっていくのか、明日の生活は成り立つのか、自分の命は無事でいられるのかどうかという不安を、新しいコンテンツにハマることで忘れようとしていたのかもしれない。オタクはそういう人間だ。

 だからこそ、「この熱は長く続かないだろうな〜」と思っていた。吊り橋効果みたいなことだろうな、という感じ。今だから告白すると、前のTwitterアカウントで大勢のJAMを「鍵付きリスト」に入れて閲覧していた(その節はキモがらせて本当にすみませんでした)。「新しいアカウントを作って、すぐに飽きたら面倒臭いな」と考えての行動にほかならない。

 しかし「OH-EH-OH」の時期、ティザー映像が上がるたびに大盛り上がりしているリスト上のJAMたちがうらやましくなって、結局、今のアカウントを作った。それでもやっぱり、「今は楽しいけど、すぐ飽きるかも」という考えは拭えなかった。

 

 初めてのツアーを終えて、「一生応援する!」という投稿をたくさん目にしたが、その眩しさで私の目はつぶれていた。今どんなに好きであっても、私は「一生応援する!」という宣言を躊躇してしまう。いや、別に宣言しようがしまいがどうでもいいんだけど、彼らが「一生」今の仕事を続けるのかわからないのに、オタク側が「一生」を強いているような気がしてしまうし、何より自分が「一生」他人の応援を続けていられるのかどうかも危うい。

 そんなことはみんなわかった上で「一生応援する!」と言っているんだろうけど、わずかでも「一生」があると信じられるそのまっすぐな気持ちが、あまりにも輝いて見えた。だけど同時に、私もJO1に「永遠」を信じたい気持ちが湧いてきてしまった。「すぐに飽きるかも」という漠然とした不安は、「一生応援していたい」という思いの裏返しなのかもしれないと、ツアーを終えて気がついたのだ。

 

 コロナ禍にデビューしたJO1は、これまであまり「先の話」をしなかったように思う。行くはずだった場所、やるはずだったイベント、思い描いていた活動が未曾有の危機によって全て消滅したとあれば、明日の話さえできなくなるだろう。しかし今回のツアーでは、数十年先の話をするメンバーがいた。「ずっとついて来てくれますか?」という言葉はOTDの時にも聞いて、今も心に残っている。

 彼らがステージに立ちたいと願い続ける限り、私もその姿を見ていたい。これからどんな成長をして、一体どこまで「Go to the TOP!」するのか気になって仕方がない。一生応援できるかどうかはわからないけど、それを「したい」と思わせてくれたのが今回のKIZUNAツアーだったことを、ここに残しておく。

 

 

 そして、與那城奨さんがいなければJO1に出会うこともなかったし、毎日がこんなにワクワクすることもなかった。「何してもかわいい」と愛でながら、「こうありたい」と尊敬できるアイドルは、與那城さんが初めてだ。

 いつでも朗らかで前向き、悩みがあっても解決してからファンに明かす。グループやメンバー、ファンを気遣い優先してくれる。與那城さんのそんなところに惚れ惚れしながらも、どうか「自分」を一番大事にしてほしいといつも願っている。

 リーダーでも最年長でもママでもパパでも、時にはアイドルでもJO1でもなく、「與那城奨」として輝く瞬間のある27歳だと、個人的にはとてもうれしい。なんでも好きなことやってください、全部褒め称えますので。

 

 来年の誕生日もたくさんの人たちに祝福されて、笑顔を見せてくれますように。心より、お誕生日おめでとうございます。これからもよろしくお願いします。